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Monday, April 27, 2020

【インタビュー】首振りDolls birthday企画第1弾 ショーン・ホラーショー編 - BARKS


4月にはSEX MACHINEGUNSとの全国対バンツアー、4月17日にはバンド初となるバースデー企画ライヴを予定していた首振りDolls。しかしその全ては、誰も想像することが出来なかった新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、中止となった。

世界的な問題となっている状況下で、何よりも大切にされるべきは命であることはもちろんのこと、私達は、今まで“当たり前”になっていた存在や事柄や気持ちや場所の大切さを、改めて噛み締めることが出来ている気がしてならない。1日も早い終息を願い、今は自粛という時間の中で、可能な範囲での音楽の力を精一杯届けていけたらと思う。

今回は、4月16日に誕生日を迎えたショーン・ホラーショー(B)に、自らにとって音楽がどれほど大切な存在であるかを語ってもらった。

◆首振りDolls 画像

──人生初のソロインタビュー?

ショーン:ですです(笑)。お察しの通り緊張しまくってます(笑)。

──ステージでは1ミリの緊張も見えないけどね(笑)。

ショーン:ステージでは緊張しないんですよ。うん、緊張したことないですね、むしろ。

──全く? 袖からステージに出ていくときも?

ショーン:はい。わりと平常心です。

──どこでスイッチが入るの?

ショーン:ステージに上がって、最初の音を出した瞬間ですね。それまでは至って平常心です。緊張することもなく。ステージ袖で気合い入れしてステージに向かうときも普通なんです。緊張することなく。でも、インタビューはダメですね〜(笑)。話すということが無理(笑)。上手く話せないんです。

──アーティスト肌だね、ショーンは。もともとアーティスト志向なの? プレイヤー志向なの?

ショーン:あ〜、どっちかというと昔はプレイヤー志向だったかもです。途中からアーティスト志向になった感じというか。

──なるほど。今回は、そんなショーンに、音楽との出逢いまで遡った話をパーソナルで聞いていこうと思うので、よろしくです。

ショーン:はい! こちらこそ。よろしくお願いします!


──最初に音楽に興味を持ったのは?

ショーン:最初は自分からというより、両親にピアノを習わせられたところからでしたね。幼稚園の年少の頃から小学校の高学年までずっとやってたんです。練習しなくちゃいけないのも本当に嫌で。イヤイヤやってたんです。でも、友達も一緒に通っていたので、それだけが唯一楽しいって思えてたかな。あとは、ピアノをやっていたおかげで、小学校の音楽のテストだけはめちゃくちゃ簡単に出来てたのも、やってて良かったって思ってたとこでしたね(笑)。

──結局最後まで興味は持てず?

ショーン:ですね。ただ、今となってはやってて良かったと思えるし、今は全然弾けなくなっちゃったので逆に学びたいです。その点両親にとても感謝しています。それから6年生の頃に、知り合いでドラムを教えてる人と出逢って、ピアノよりドラムに興味が出て、親に言ったら、両親は音楽は続けさせたかったみたいで、そこから何となくドラムを習いに行くようになったんですよね。ちゃんと音楽を意識的に聴きだすようになったのはその先のことで、中学1年の頃でした。小学校の頃からギターやってる友達と、中学1年のときに同じクラスになったんです。その友達がめちゃくちゃGLAY好きで。そこから意気投合して2人でいろいろ音楽で遊ぶようになっていったんです。

──最初はドラムってこと?

ショーン:いやいや、そこまで本格的ではないですよ。そのときはバンドも組んでいなかったし。その子の家に行って、いろんな音楽聴かせてもらって、ずっと音楽の話してました。その頃に好きになった音楽は今も永遠ですね。Dragon Ashとかまさにそうです。そこでベースの馬場育三さんを見て、自分もベースがやりたい! って思い、そこからベースを買ってもらって。毎日のように弾いてましたね。最初に買ってもらったベースは、馬場育三さんモデルのベースでした。それくらい憧れてました。

──そこがショーン・ホラーショーのルーツ?

ショーン:ですね。馬場育三さんとJIROさんが自分のルーツです。そこからはずっとベース一筋です。

──ショーンは長男だもんね。お兄ちゃんとかお姉ちゃんの影響はないから、きっかけは、小学校の頃に仲良くなったギターやってた友達ってこと?

ショーン:完全に音楽に興味を持ったのはその友達がきっかけでしたね。

──バンドを始めたのはいつだったの?

ショーン:中学1年の後半くらいから2年のときですね。周りに音楽好きな友達が増えていって。友達の家の倉庫みたいなところで練習してたんです。そこにドラムセットもあったんで、楽器持ち寄って。まさにガレージロックですよね(笑)。その頃は、GLAYとかDragon AshとかRIZEとか19とかのコピーやってました。

──19!?

ショーン:ちょっと毛並み違いますけど、結構バンドっぽい音なんですよ。

──なるほど。洋楽は全く?

ショーン:いや、好きでしたよ。Slipknotとかもよく聴いてましたし、ポップ・パンクも好きだったんで、Sum 41とかBlink-182とかも好きでしたね。GLAY好きな友達の影響でDeep Purpleとかも聴いてましたし。

──おっと、そこでジョニー・ダイヤモンド(首振りDollsギター)との共通点が!

ショーン:あははは(笑)。そうですね。なんとなく3人のルーツが重なる部分があるんですよね、首振りDollsって。

──そうだね。胸を打つポップなメロディと60、70年代のハードロックを彷彿とさせるサウンドを個性とするジョニーと、剥き出しの情念を乗せた昭和歌謡テイストとしたおどろおどろしさとハードコアが漂うナオの作る曲と、妖しげなファンキーさとグルーヴ重視のショーン曲がいい具合に共存しているのが首振りDollsの音楽だもんね。

ショーン:本当にそうですね。交わるところが不思議とあって。自分はJamiroquaiとかもすごく好きだったりするので、そういう要素も今の首振りDollsにはあると思うし、本当に首振りDollsの音楽性って幅広いと思うんです。だからこそ、ロックが苦手っていう人にもすんなり受け入れてもらえるんじゃないかなって思うんですよね。激しいだけの音楽ではないから。3人作曲するから、全部色が違うんです。だから、10曲くらい聴いてもらわないと、首振りDollsの音楽はわかってもらえないんじゃないかなって思いますね。きっと、いろんな人の心を掴む音楽があると思います。きっと好きな曲あると思うんですよね。なかなか大衆的な音楽です! とは言い切れないのかもしれないけど、大衆性って、後から付いてくる言葉なんじゃないかなっていう気もしていて。

──たしかにそうかもしれないね。アニメのテーマ曲とかメタル系の楽曲が多かったりするけど大衆的だったりするからね。

ショーン:そうそう。自分たちも、たくさんの人に聴いてもらいたいと思ってはいますけど、最初から大衆性を求めて作ってはいないから。おのずと後から付いてくるものなんじゃないかなって思いますね。

──そうだね。3月22日の無配信ライヴで初披露した、まだ現時点では未発表(※5月20日リリースの音源に収録される「Welcome to Strange Night」)のショーンが作ったインストは、大衆性のある激しさだと思うからね。テクニックが炸裂した攻め曲だけど、本当に引き込まれる。

ショーン:ありがとうございます! 嬉しいです! 往年のファンクフレーズは入れてますね。『首振人形症候群―REVISITED―』に入っているナオくん作詞作曲の「NO!NO!NO!」とかも、ちょっとアレンジ変えたらアニソンみたいだなって感じてるんですよね。そう思うと、本当に振り幅広いなって思います。

──そうだね。ショーンが加入して、その振り幅が更に大きくなっていると思うからね。既存曲のノリにも変化が生まれたなって思うし。ナオの個性が200%出まくっている「鏡地獄」で客席からクラップが起こるようになったのも、ショーンのベースプレイが導いたところであると思っているし。

ショーン:あのノリは嬉しいですね。いつか過去曲も自分のベースで作品として残してみたいですね。

◆インタビュー(2)へ

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