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Tuesday, April 28, 2020

新型コロナ>欧州ウイルス起源拡大 国内、第1波とゲノムに違い 国立感染研解析:社会(TOKYO Web) - 東京新聞

 国内の新型コロナウイルス感染症は、中国・武漢から持ち込まれた第一波の感染拡大はほぼ終息し、今は欧州で流行しているウイルス株を起源とする第二波が広がっているとする研究結果を、国立感染症研究所が発表した。感染者から採取したウイルスのゲノム(全遺伝情報)配列のわずかな違いを解析した。チームは、国内患者五百六十二人の検体を集めて調査。海外で登録されている四千五百十一人分のデータと比較した。

 中国・武漢で発生したウイルス株は、一〜二月に日本に入り込み、各地でクラスター(感染者の集団)が報告されたが、既に封じ込めたとみられることが分かった。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員から見つかったウイルスは、武漢のウイルス株と比べ一カ所だけゲノム配列が変異していた。国内には広がっていないという。

 一方で武漢株から変異し欧州で流行しているウイルス株が、三月中旬までに海外からの帰国者らが持ち込む形で国内に流入。大都市圏から地方に「感染ルート不明例」として拡散したとみられる。

 同研究所の黒田誠病原体ゲノム解析研究センター長は「第一波は保健所などの対応で抑え込めたものの、欧州経由の第二波が国内で大きく広がったようだ」と話している。

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