
2019年9月、ニューヨーク・ファッションウィークでフロントロウに座っていた、活動家で2019年のノーベル平和賞の候補者だったアマンダ・グエンは、その場にいた人たちが「あなたは何を着ているの?」とお互いに尋ね合っているのを何度も耳にした。 【写真】ハーヴェイ・ワインスタインからセクハラを受けた女性たちの全告白35 ファッションという文脈の中では罪のない楽しい質問だが、レイプ被害者のサバイバーであるグエンは、同じ質問を警察からされたら、どれだけ敵対心を感じたかを考えずにはいられなかった。 そこで、彼女はひらめいた。性的暴行の被害を受けたサバイバーたちが、自分の着たい服を着て誇りを持って歩くことで、その言葉のイメージを取り戻すことができたらどうだろうと。そこから、サバイバー・ファッションショーのアイデアは生まれた。 グエンは、性的暴行の被害を受けたサバイバーの権利を守り、支援するNPO法人「RISE」の創設者。大学時代に暴行を受け、法制度がいかに欠陥がありサバイバーにとってトラウマになるものかを知ったことから同組織を設立した。 2014年の設立以来、連邦政府で42の法案を可決させることに尽力。現在は国連でサバイバーたちの集会を主催したり、バチカンとミーティングしたりするなど、グローバルに影響を与えることを目指している。
国連での集会について、「当初は昨年、国連で開催したいと思っていましたが、新型コロナウイルスのパンデミックに見舞われました。でも、いいのです。私たちは今、MoMAにいるのですから!」と9月10日夜(現地時間)、グエンは興奮気味に語った。 彼女が初めて連邦議会で通過させることに成功したサバイバーの権利法案がプリントされたカスタムのアオザイ(ベトナムの伝統的ドレス)を着用した彼女が、シエラレオネの国連大使ヴィクトリア・サリマニの支持に対する賞を授与して、ランウェイショーはスタート。 オープニングは、ダークなスーツを着たテリー・クルーズ。活動家やサバイバー、支持者などがモデルとなり、その中には、流れるようなヴェロニカ ビアードのドレスを着用したシャネル・ミラーや、コバルトブルーのジャンプスーツ姿の女優ケリー・マリー・トラン、黒のパンツにストライプのポンチョを羽織ったネルソン・マンデラの孫でAfrica Rising Foundationの共同創設者クウェク・マンデラもいた。 クロエや3.1 フィリップ リム、ヴェロニカ ビアードなどのブランドの協力で、モデルたちは自分のスタイルにぴったりのルックを着用し、観客たちの喝采を浴びる中、ランウェイを歩いた。「今夜は、私たちがパワーを取り戻し、被害者に対する批判にノーと言う時です」とグエンは述べた。 「以前、私はインタビューを受ける時、落ち着かなければというプレッシャーを感じ、自分の個性をできるだけ見せないようにしていました。アマンダがランウェイを、本当の自分を見せ、堂々と歩くことだけがルールである場所にしてくれた。私は長い間、自分を隠していたけれど、これがサバイバーと一緒に歩く機会になりました」とショーの後、ミラーは語った。 ショーの翌朝、グエンは「昨夜の経験に感謝しているし、力をもらった。2022年9月も、さらにその先も毎年開催するのを楽しみにしています」とコメントしていた。
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR.com
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