静岡市駿河区で11日開幕した静岡ホビーショー(静岡模型教材協同組合主催)で、各社は若者や初心者を意識した新製品を多く披露した。新型コロナウイルス禍に伴う巣ごもり需要は一巡し、主要顧客の高齢化で市場の先細りも懸念される。開発段階から見直しを図る社もあり、各社は従来の根強い模型ファン以外の新規開拓に注力する。
青島文化教材社(同市葵区)は、海外の人気キャラクター「ミニオンズ」のプラモデルを開発した。パーツ数を減らし、接着剤を不要とするなど、組み立ての難易度を抑えた。主要4キャラクターを用意し、収集欲も刺激したい考えだ。PRチームの富永幸三郎リーダーは「まずは親しみやすい製品を手に取ってもらい、模型ファンの裾野拡大につなげたい」と狙いを語る。
ハセガワ(焼津市)は、SNSなどで若者に人気が広がるレトロ自販機に着目し、雑誌自販機の模型を投入した。同社は長年飛行機の模型を得意としてきたが、19年以降、学校机など生活に密着した商材の模型化を積極的に進める。企画開発部の沢田博史係長は、3年ぶりに一般公開日を設ける今年のホビーショーを「多様な来場者から意見を聞き、新たな顧客ニーズを探る場」と位置付ける。
業界関係者の危機感は強い。東京都の模型問屋の担当者は「コロナ禍で在宅時間が伸び、若者や初心者が従来より手軽に組み立てられる模型を購入している。商機を逃さず新商品を仕入れたい」と話した。
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