和歌山県白浜町の成人式が今年1月に初めて町内のレジャー施設「アドベンチャーワールド(AW)」で開かれたのに続き、来年以降も同じ場所で「白浜町20歳(はたち)を祝う会」と式典名を変えて開催されることになった。今年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたが、引き続き20歳の若者が集まる。
白浜町の成人式は毎年1月4日に開催され、近年は白浜会館を会場にしてきた。昨年も当初はこの日付と場所で予定していたが、コロナ禍でいったん延期した。
こうした中、井澗(いたに)誠町長が、町を代表する施設のAWでの開催を施設に要請。5月に計画されたが、再びコロナ禍で延期となり、結局10月にオンラインで行われた。
こうした経緯もあり、今年1月の成人式は改めて井澗町長がAWに要請。ふだんイルカショーが行われているビッグオーシャンで実現した。
来年1月4日の「白浜町20歳を祝う会」もAWが協力する姿勢をみせ、引き続きビッグオーシャンでの開催が決定した。再来年以降も、ビッグオーシャンで引き続き行われる予定。
今年の成人式では、対象者と家族の入園料が無料となった。来年以降もこのサービスは続けられ、式典前後に飼育されている動物などを観賞できる。
ビッグオーシャンは3600席があり、広さは約千平方メートル。今年の成人式では、サプライズ企画としてイルカショーも開催され、イルカが豪快なジャンプなどのパフォーマンスを繰り広げた。
ビッグオーシャンは一部屋根がない施設で、白浜町教委の担当者は「コロナの感染症対策にもなる」としている。
井澗町長は「AWでやってみて評判がよかった。会場が広く開放感がある。定着させていきたい」と話している。
式典は来年1月4日の午後3時15分から。町長や20歳代表のあいさつなどがある。今年の成人式には新成人156人が出席した。
(張英壽)
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