三菱自動車は3月21日、バンコクモーターショー2023(BIMS 2023)のプレスカンファレンスにおいて、ピックアップのコンセプトモデル『XRT CONCEPT』を発表した。市販バージョンの正式発表は今年の7月を予定し、その後、ASEANエリアを中心に発売される予定だ。
このコンセプトカーはカモフラージュされた状態で発表されたが、現『トライトン』の後継モデルになると予想される。現行トライトンに比べると、フロントにはダイナミックシールドデザインを採用したアグレッシブなデザインとなっており、一方でヒップとテール全体を見ると、トライトンでお馴染みのスタイリングを感じさせる。
XRTはコンセプトカーであることから具体的なスペックはほとんど明らかにされなかったが、ラダーフレームとなる車体のプラットフォームとエンジンは、アライアンスからの流用ではなく三菱が新たに開発したものを採用するとされる。また、エンジンは当面、ディーゼルエンジンとなる模様だが、今後はプラグイン・ハイブリッドを追加する可能性もある。
三菱トライトンにとって東南アジアは、依然として重要な市場であることに変わりはない。近年はライバルに押され気味となっていたが、この日は三菱自動車工業の加藤隆雄代表取締役社長が自ら登壇してプレゼンを行い、それはタイにおけるトライトンの位置付けが同社にとっていかに重要であるかを物語っている。
日本市場への投入を期待する声もあるようだが、現時点でそれについてのアナウンスはなかった。
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