井上亮=上海 神山純一
世界最大級の自動車展示会「上海国際モーターショー」が18日、中国・上海で開幕した。新型コロナウイルスの影響で中国の新車販売は足元で伸び悩む一方、全体の2割を占める電気自動車（EV）は好調を維持。日本メーカーも世界最大のEV市場で浸透を図ろうとアピールに躍起だ。
上海国際モーターショーは北京国際モーターショーと隔年で交互に開かれている。北京は昨年4月に開催予定だったが、ゼロコロナ政策のあおりを受けて開催を見送っていた。
今回の上海は、2年前と同水準となる約1千社の完成車メーカーや部品メーカーが出展した。
ただ、米EV大手テスラは出展しなかった。理由は明らかにしていないが、2年前にはテスラ車に不満を持った女性がブースで抗議する騒ぎがあった。
中国の2022年の新車販売台数は2686万4千台で世界最大。このうち、EVやプラグインハイブリッド車など「新エネルギー車」の販売は前年2倍弱の688万7千台と、全体の4分の1を占めるまでに成長した。
EVの新車販売台数は500万台以上で、日本国内の昨年の新車販売台数を超える規模だ。中国のEV市場は本格的な普及期に入るとみられ、出遅れる日本勢は対応を迫られている。
トヨタ・ホンダ・日産、それぞれコンセプトカー初披露
今回のモーターショーでトヨ…
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