フィギュアスケートのアイスショー「ファンタジー・オン・アイス 2023」が26日、千葉市の幕張メッセで開幕した。五輪や世界選手権を彩ったスケーターが一堂に会したショーの大トリを務めたのは、昨年7月にプロ転向した羽生結弦さん(28)。公演初日を高木恵記者が振り返った。
「Real Face」の水と紙コップから1年。羽生結弦はまた、想像を超えてきた。「今年は何だろう」と想像を巡らせるのが楽しみなコラボ演目は、ダンスボーカルグループ「DA PUMP」の「if…」。スタートに鼓動が高鳴り、フィニッシュで完全に意表をつかれた。
暗転した静かな空間で始まったキャメルスピン。ポジションは相変わらず美しい。そこにスポットライトが当たったところで、曲が鳴るという斬新な滑り出し。全ての音を拾い集めた、足さばきと身のこなし。
3回転ループは着氷を流さずに、すぐに次の振付につなげた。技術と表現の融合が、ISSAの生歌、KIMIのラップと共鳴した。肩を揺らし歩く羽生が左手を突き上げたと思った次の瞬間、氷上に伏せるように体が沈んだ。まさかの180度の縦開脚締めに、会場はどよめいた。
競技用のプログラムでは見られない構成の連続に、プロとしての進化が詰まっていた。4年ぶりに声出しが解禁された「ファンタジー・オン・アイス」で、歓声を存分に浴びた。羽生結弦というスケーターは、ショーのたびに新しい顔を見せてくれる。(高木 恵)=敬称略=
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