宝塚歌劇団宙組トップスター、真風涼帆(まかぜ・すずほ)が11日、東京・有楽町の東京宝塚劇場でともに退団するトップ娘役の潤花(じゅん・はな)と退団公演「カジノ・ロワイヤル」の千秋楽を迎え、サヨナラショーで最後のあいさつを行った。以下が全文。
この豪華絢爛(けんらん)な美しい舞台、素晴らしい夢の世界で自分に何ができるのか。宝塚のことを何も分かっていないのに無償に心駆り立てられたあの日から、この世界に憧れ、導かれ、戸惑いながらも夢中になり、ひたすら走り続けてまいりました。
未熟者にも関わらず道理が通らないことが大嫌いで、常識すらも常に疑ってしまうような困った性格の私は、たくさんの人を困らせたと思います。
そんな私が1人でここにたどり着けるわけもなく、一から十まで、たくさんの方々に導かれ、さまざまな人に出会い、成長させていただきました。
そして今、私は、この両手に抱えきれないほどの皆さんからいただいた大きな愛で、何倍にも大きく何倍にも強くなることができました。
人と人とは完全に分かりあえることは難しいけれど、分かりあおうと努力することはできる。
今はただ、私を信じ応援し続けてくれた皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。
8代目宙組トップスター真風涼帆、本日をもって任務を完了いたします。
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