富山県美術館で10 月 7 日から「金曜ロードショーとジブリ展」が開催されます。
スタジオジブリは、1985 年の設立以来、高畑勲監督や宮﨑駿監督の作品を中心に、数々の名作アニメーションを世に送り出してきました。その作品が広く親しまれ、日本中で愛されるようになった背景には、日本テレビの長寿番組「金曜ロードショー」の存在があります。
1986 年に『風の谷のナウシカ』が初めて放映されて以来、多くのスタジオジブリ作品が繰り返しテレビで放映され、お茶の間に届けられました。それは同じ時間に、日本中でたくさんの人が同じ作品を観る、特別な体験でした。
本展では、『風の谷のナウシカ』をはじめ、『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など、スタジオジブリ作品の魅力を、「金曜ロードショー」で放映された時代の記憶とともに紹介されます。会場では、これまで語られなかった作品の秘密が明かされるほか、作品の世界に飛び込めるようなさまざまな空間が登場します。
1.時代ごとに紐解くジブリ作品の魅力
“金ロー”とジブリのヒストリーを巡る圧巻のデータベース!
「金曜ロードショー」はこれまで 200 回以上にわたってスタジオジブリ作品を放送してきました。その歴史はスタジオジブリが人気を確立し、作品の評価を不動のものとしていく足跡とともにあり、現在も続いています。
番組の放送が始まった 1985 年は、スタジオジブリが“スタジオ開き”をした年であり、日本テレビが特別番組で『風の谷のナウシカ』を初放送した年でもあります。
本展ではその記念すべき 1985 年を起点に、スタジオジブリ作品の公開年、そして「金曜ロードショー」で初放送された年がどんな時代だったのかを丁寧に振り返りながら、各時代の記憶と記録を通じて映画の魅力に迫ります。
昭和から平成、令和に至る世相を掘り起こすことで、作品が持つ時代性と普遍性を浮かび上がらせていきます。
また、日本テレビはこれまで、数々のスタジオジブリ関連番組を制作し、放送してきました。本展では貴重なアーカイブ映像も特別公開します。
ほぼ全作品の絵コンテを展示!ジブリ作品の”設計図”に迫る
『風の谷のナウシカ』から『劇場版 アーヤと魔女』まで、スタジオジブリのほぼ全作品の絵コンテを展示しています。
絵コンテとは、いわば映画の設計図。シーンの流れをコマ割りしたもので、場面の構成やセリフなど演出イメージがつかめます。作品の生まれる過程を間近で見られる貴重な機会となるでしょう。
2.ポスターの主役はあなた!
初登場!ジブリ映画ポスタースタジオ
スタジオジブリ作品のポスターの中に飛び込んで、主人公のように撮影できる新しいフォト空間が登場しました。そこはまるで架空のスタジオに迷い込んだような場所。作品の主人公になった気分で楽しみましょう!
・撮影可能な作品『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『猫の恩返し』(予定)
3.風の谷のナウシカ 王蟲の世界
“金ローとジブリの原点”
「金曜ロードショー」とスタジオジブリのヒストリーにおける原点である『風の谷のナウシカ』。本展では稀代の造形作家として世界に多くのファンを持つ竹谷隆之さんらが作成した造形物をもとに、映画に登場する“腐海”の空間を表現しました。圧巻のクオリティーで作られた王蟲、大王ヤンマ、ムシゴヤシなどが待つ空間は、訪れる人をナウシカの世界に誘います。(美術展ナビ編集班)
<金曜ロードショー>
1985 年から日本テレビ系で放送されている映画番組。72年から放送されていた「水曜ロードショー」の放映曜日が金曜日に移ったのを機に、名称を変更しあらたにスタート。86 年に『風の谷のナウシカ』(84 年、宮﨑駿監督)を「金曜ロードショー」で初放映(※)して以来、これまで 200回以上にわたってスタジオジブリ作品を放映。97 年から2009 年までは、スタジオジブリが制作したオリジナルのムービー(音楽:久石譲)がオープニングを飾りました。キャラクターの“フライデーおじさん”は宮﨑駿監督が生み出し、『耳をすませば』を監督した近藤喜文さんが仕上げたものです。
金曜ロードショーとジブリ展 |
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会場: 富山県美術館(富山県富山市木場町3-20) |
会期: 2023 年10 月7 日(土)~2024 年1 月28 日(日) |
休館日:毎週水曜日(ただし10 月11 日、1 月3 日は開館)、12 月30 日(土)~1 月2 日(火) |
開館時間:9 時30 分~18 時00 分(観覧受付は17 時30 分まで) |
入場料 : 一般1,800 円、大学生1,400 円、高校生以下無料。
本展は未就学児を除き、日時指定予約制です。 |
詳しくは、同展公式サイト |
からの記事と詳細 ( 【プレビュー】「金曜ロードショーとジブリ展」10月7日(土)から富山県美術館で - 読売新聞社 )
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