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Thursday, April 16, 2020

「気管むしり取りたいのに“軽症”」コロナ感染アイドル『モーニングショー』でアビガンで改善経験を激白 (水島宏明) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

 志村けんさんの死去で国民の多くがこの感染症の怖さについて真剣に考えるようになったことを見ても、新型コロナについては有名人の感染が国民に伝えるものは大きい。元阪神タイガースの片岡篤史さんが自らの病状を病床から伝えた動画は衝撃を与えている。

 それだけテレビなどによく出ている人や芸能活動をする人たちが自らの症状を伝えることには意味がある。

 そうした中で4月17日のテレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』に登場して、”グラビアアイドル”が自らの症状などを告白した。

 筆者にとってはこれまで知らない人だったが、“アイドル”と呼ばれる人たちがこうした経験を話すことの意味は小さくない。

 それを番組で放送したのは『モーニングショー』。やはり他のメディアより一歩先を歩いていると感じる。

 闘病生活を公開しているのはグラビアアイドルのソラ豆琴美さん(27)だ。

 

 筆者が見たところ彼女が番組のインタビューで話したことで非常に重要なことが2つあった。

(1)自覚症状はとても苦しいのに医師の診断では「軽症」と分類されること

(新型コロナ肺炎で入院中のソラ豆琴美さん)

「あしたには死ぬかもしれない。

目が覚めないのかもしれない。

と思ったときに

早く人にちゃんと伝えないと」

 ソラ豆さんは入院中のベッドから時々言葉に詰まりながら、きのうビデオ通話でのインタビューを受けたという。

(ソラ豆琴美さん)

呼吸もすごく痛くて

気管をむしり取りたくなる感覚。

わらにもすがる思いで

この状況をどうにかしたい。

もうこれ以上耐えられないと思って」

(ソラ豆琴美さん)

「『コロナの検査結果が陽性でした』

と言われて

そのときショックすぎて

あまり話が入ってこなくて…。

何を言われていたか覚えてないです」

 インタビューはパソコンでのビデオ通話で行われた。

(インタビューした岡安弥生リポーター)

「陽性と聞いたときはどう思いましたか?」

(ソラ豆琴美さん)

「ここ1週間、2週間どこに行っていたか。

誰と最後に一緒にいたかを慌てて考ました」

 ソラ豆さんは病院のベッドで日記を読み返しながら振り返った。

 グラビアアイドルとしてライブや握手会などで人と接する機会が多かったという。

 身体に異変が生じたのは今月初めのことだった。

(ソラ豆琴美さん)

「朝起きたときに、のどに何か詰まっている感覚がして

熱を測ったら微熱がありまして37度5分です。

すぐに変だなと思って保健所に電話をしました」

 保健所に電話をすると病院での受診を勧められた。

(ソラ豆琴美さん)

「(病院では)プレハブで1時間半待って

呼んでもらって診察自体は2分もしないくらいで終わりました」 

 この時点でせきや息切れなどの症状があった。

 検査の結果、新型コロナの妖精が判明して入院した。

 入院してすぐ、彼女の身体に異変が次々に生じるようになったと言う。

(ソラ豆琴美さん)

「急に味がどんどん一気にわからなくなって

鼻のにおいが全くしなくなって

せきが出るようになって。

(入院から)2日後に高熱を出して

39度まで上がりました。

呼吸もすごく痛くて

気管をむしり取りたくなる感覚」

 この頃には意識が朦朧とすることもあったと話す。

 しかし医師から告げられた言葉に驚いたと言う。

(ソラ豆琴美さん)

「医師の先生からは『軽症患者』だということで

『こんなに苦しいのに軽症なんだ』と」

 本人が自覚する症状と診療上の分類ではかなり違うと感じたというのだ。

 ソラ豆さんはある決意をする。

(2)国が備蓄している薬アビガンで症状が一気に改善したこと

(ソラ豆琴美さん)

「『もう耐えられないのでアビガンが欲しい』

と(医師に)言いました」

 新型コロナウイルスの治療薬として期待されているアビガン。

 ソラ豆さんはアビガンの投与について入院した初日に説明を受けていたが断っていた。

 断った理由としてアビガンの副作用にあったと話す。

(ソラ豆琴美さん)

「女性は妊娠していると危ないし妊娠の可能性を今後持っているなら

やめた方がいいのかもね、と言われました。

自分は軽症だからすぐ治るだろうと思い込んでいたので

そんな副作用を抱えてまで飲みたくないと思いました」

 しかし考え方を変えたのだと言う。

(ソラ豆琴美さん)

「(だけど)こんなに苦しいなら本当にわらにもすがる思いで

この状況をどうにかしたい。

もうこれ以上耐えられないと思って」

 その日の夜にアビガンが処方されると彼女身体に変化が見られるようになったと言う。

(ソラ豆琴美さん)

「私の場合は割とすぐに効果を感じました。

飲んで5時間後には熱が微熱まで下がって

ゆずのお菓子があるんですけど、前日まで何の味がしなかったのが

酸っぱい(という味)がわかるようになって

味覚を少し取り戻していたんですよ」

 今では熱も下がり、体調も安定していると言う。

 この日の放送ではきのう再び受けたPCR検査の結果がまだ出ていない状態で、結果待ちだ言う。

 つまり完全に効いたのかどうかは現時点では明確ではない。

 それでもこの状態を詳しく伝えようと考えたのは次のような思いからだと話す。

(ソラ豆琴美さん)

「(自分の感染の経過について)公表しようと思ったのは

『あしたには死ぬかもしれない』『目が覚めないのかもしれない』と思ったときに

早く、人にちゃんと伝えないとと。

こんなにきついんだって。

軽症患者がこの症状なんだって知らなかったら、まずいんじゃないかって。

今以上にコロナを怖いと思ってほしいなと思います」

 病室からパジャマでマスク姿でカメラ目線で語り続けたソラ豆琴美さんの証言。

 再びのPCR検査の結果が出ていない段階とはいえ、これまでアビガンで症状が改善したという本人がテレビで話すケースを筆者が見るのは初めてだったので衝撃を受けた。もちろん個人差はあるのだろうし、ソラ豆琴美さんには効いたということかもしれない。それでも「効く」ときにこのように「効く」という体験談はこれまであまり報道されていない。

 「効く」のであれば、この番組で岡田晴恵・白鴎大学教授らが繰り返し主張しているようにアビガンを「軽症の人に」「早めに使う」方が対策としても良いということになる。

 そういう意味で感染したアイドルの体験談を放送したこの日の『モーニングショー』は意義深い報道だったといえる。

 名前がある人間が経験を語る効果は少なくない。

 テレビ朝日の富川悠太アナウンサーをはじめ、テレビに登場する著名人たちが多数、病床で闘っている。

 症状は人それぞれだろうし、場合によっては生きるか死ぬかという深刻なケースもあるだろうから、そうした人たち全員ができることではないかもしれない。だが、もし現在、話ができるような状態だったら、動画で自覚している症状を話して記録してほしい。あるいは無事に生還したときには貴重な体験をメディアなどで語ってほしい。もしも職業がジャーナリストの人であれば、いま病床で経験していることはまさに「取材の最前線」の体験なのだ。

 そうした動画は、まだ危機感が末端まで行き渡っているとは言い難いこの国で、これから人々に感染拡大を防ぐための行動につながるのではないかと思う。

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April 17, 2020 at 08:15AM
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