2018年まで9年間オリオールズを率いるなどし、年間最優秀監督賞を3度受賞しているバック・ショーウォルター氏（63）が、さらなる給与削減は受け入れられないと反発している選手たちに不快感を示した。米NBCスポーツが伝えている。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今季メジャーは開幕延期となっているが、米大リーグ機構（MLB）と選手会は3月26日に、開幕予定だった同日から60日間については年俸を保証し、その後は試合が実施されるごとに給与を配分するという内容で合意。だが、今季開催が可能になったとしても無観客試合なら収益が上がらないとして、MLBは先ごろ、選手会に基本給の折半を提案したと報じられていた。

これを受け、複数の選手が不満の声を上げており、レイズの左腕ブレーク・スネル投手は「約束された支払額を手にできないなら、投げるつもりはない。折半はしない」とコメント。フィリーズのブライス・ハーパー外野手もスネルに賛同する言葉を残していた。

だが、野球に対して厳格かつ情熱的に取り組むことで有名なショーウォルター氏は、こうした選手たちの態度が気に入らない様子。17日に、メリーランド州ボルチモアのラジオ局「105・7　The　Fan」のインタビューに対して、自分のチームの選手の言葉だったら我慢できないと述べ、「ファンは選手がそんなことを言うのを聞きたくないはずだ。私だったら選手たちに『口を閉じろ』と言うだろうね。在宅ワークなどでなんとか家計をやりくりしているファンは、給与を全額もらえないと彼らがぼやくのを聞きたくないと思うよ」と話していた。