2日、警察当局が封鎖した銃撃事件現場付近(ウィーン)=ロイター
【ウィーン=細川倫太郎】オーストリアの首都ウィーン中心部で2日夜(日本時間3日未明)、銃撃事件が起きた。現場はシナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近で少なくとも1人が死亡、複数の負傷者が出ている。同国はテロの可能性が高いとして捜査を始めた。
事件があったのは観光客が多く集まるシュテファン大聖堂の近くで、ウィーン市警察によると、6カ所で銃撃などが発生した。複数による犯行で、容疑者の1人は警察官に射殺された。15人が病院に搬送され、このうち7人は重体という。警察当局は、逃走した犯行グループをウィーン全域で追跡している。
クルツ首相は記者会見で「間違いなくテロ攻撃だ」と指摘した上で、「我々は決してテロに脅かされず、あらゆる手段を使いこれらの攻撃と戦う」と述べた。シナゴーグが標的になったかは不明だ。警察当局は現場周辺の道路を封鎖し厳戒態勢を敷いたほか、市民に外に出ないように呼びかけた。
オーストリアでは新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、3日から夜間の外出規制や飲食店の営業禁止などの措置を導入しようとしていた。部分的なロックダウン(都市封鎖)で、2日夜は規制前の最後の夜を楽しもうと多くの人が街に出ていた。
10月にパリ近郊や南部ニースで相次ぎテロが発生したフランスのマクロン大統領は2日、ツイッターに「オーストリアの人々のショックと悲しみを共有している。フランスに続き友好国が攻撃を受けた。我々は何にも屈しない」と投稿、連帯とテロと戦う決意を表明した。
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