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最後のイルカショーをスタッフとお客さんが涙を流しながら見守りました。 30日午後3時40分、最後のイルカショーの幕が上がりました。動物たちもスタッフたちも、30日でお別れ。 舞台袖から心配そうに見守るのは、元飼育員の金子和久さん(59)です。18歳で入社して41年、金子さんの人生はマリンパークとともにありました。 営業部長・金子和久さん:「私が入社してから生活を支えてくれた場所でもあります」 開業は53年前の1968年。 ガラス越しに魚と対面するのは昭和天皇です。 そして、まだ結婚前の秋篠宮ご夫妻も。 ピーク時は年間88万人の集客を誇ったマリンパークも施設の老朽化には勝てませんでした。 入場者:「今、両親はいないんですけど、両親との思い出みたいなものをもう1回ここで…」「目に焼き付けて帰りたいと思う」 皮肉なことに、イルカショーは満席。客席では目頭を押さえる人も。動物たちの動きに、スタッフの笑顔に、様々な思いが重なります。 入場者:「イルカがジャンプするたびに涙して」「込み上げてくるものがあって」 最後のステージ。自分の出番が終わり、感極まった様子のスタッフ。 午後4時すぎ、すべての演目が終わりました。 そして、精一杯のジャンプを見せるイルカたち。名残を惜しむ人。 幕が下りても誰も帰ろうとしません。会場には惜しみない拍手が響いていました。
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