海は硬い氷に覆われ、日に日に厚さを増していく。2020年4月、南極大陸周辺に船がとどまることができない季節が迫っていた。病気が見つかり、緊急帰国する隊員と付き添う医師は、ロシア船の支援で南極を離れ始めた。
28人になった61次越冬隊は新態勢で越冬を再スタート。昭和基地は2人が欠けることになっても、変わらず観測を続け、基地を維持しなければならない。「カバーし合ってがんばろう」
朝のミーティングで設営チーフが「装輪車を車庫にしまいます」と連絡。装輪車とはタイヤで走る車、昭和基地にはトラックもある。「雪と氷の世界」では意外に思えるかもしれないが、夏には赤茶けた地面が出てトラックが走り回る。雪が積もれば、雪上車や除雪で活躍するブルドーザーやパワーショベルなどクローラー(無限軌道)で走る車両の出番だ。
大きな車庫にダンプから軽ト…
からの記事と詳細 ( 南極の夕空、虹色に彩る光のショー、冬に向かう基地海は氷に覆われて - 朝日新聞デジタル )
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