タイの首都バンコクで開かれたバンコク国際モーターショー。アジアで加速するEV化の流れに、静岡県内メーカーはどう立ち向かうのでしょうか。
3月22日に開幕したバンコク国際モーターショー。各メーカーが主力商品を紹介する会場で、今年注目を集めていたのがEV=電気自動車です。
タイはいま電気自動車の世界的な生産拠点を目指し、EV産業の推進に力を入れています。
消費者がEVを購入しやすいよう、税金の引き下げや購入費の補助も行っていて、こうしたなか存在感を増しているのが...
池谷庸介記者 「会場には日本のトヨタやベンツなど有名メーカーがブースを構えていますが、中国メーカーも同じ大きさのブースを設けて存在感を放っています」
◆注目集まる日本・中国のEV車
詰めかけた大勢の報道陣。視線の先にあるのは中国の大手メーカー長城汽車(GWM)の発表会です。
タイ市場でのシェア9割を誇る日本メーカーの牙城を崩そうと、低価格なEV車をそろえ、タイ市場に参入。
「MG」ブランドを展開する上海汽車も年々売上を増やし、メーカー別売上で去年は7位に食い込むなど、シェアを広げつつあります。
そして日本メーカーも三菱自動車やトヨタがタイでのEV生産に乗り出しつつあります。
◆航続距離100km超 ヤマハの電動スクーター
こうしたなかモーターショーに出展した県内メーカー。
大手バイクメーカー・ヤマハ発動機のブースでは、現地法人の社長自らが乗って現れ、紹介したのは排気量125cc相当の電動スクーターです。
フル充電した状態で104kmの距離を走ることができ、航続距離100kmを超える電動二輪車は、日本メーカーとしては初めてです。
今回発表した電動スクーターで実証実験を行い、タイ市場での可能性を探る予定です。
タイ・ヤマハモーター 野崎達也社長 「お客さんの二輪、EV二輪車への期待は日増しに大きくなっているということは感じます。ガソリンと、しばらくは電動の共存の可能性をしばらく探っていく。実際にモノをヤマハとして提供して、それらが市場に受け入れられるかどうか、市場性をもう一度確認したいというのが趣旨です」
◆“生活を支える小型”を提供するスズキ
一方で、自動車メーカー・スズキは人気の車種を手頃な価格帯でアピールします。
その中にEVはありませんが、より多くのタイの人たちの生活を支えるため小型で燃費が良く、価格も手頃なガソリン車を提供することを重視します。
スズキモータータイランド・天野実社長 「まだまだ本格的なEVの時代というのはもう少し先にあるのかなと。その意味では足下をしっかり見つめて、お客さまにとって真の価値ある車を提供し続けるということが大事かなと思ってやっております」
EV化の流れと、中国メーカーの攻勢が強まるタイや東南アジアの自動車マーケット。県内メーカーの取り組みが注目されます。
からの記事と詳細 ( バンコクモーターショーで勝負 ヤマハの“EVスクーター” スズキは生活支える“小型” - FNNプライムオンライン )
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