2022年12月2日 21:00
ウーピー・ゴールドバーグが主演を務めた「天使にラブ・ソングを…」が、12月2日午後9時から日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本編ノーカットで地上波初放送されます。
この記事では「天使にラブ・ソングを…」のあらすじや主要キャスト、作品鑑賞がもっと面白くなるトリビアなどをご紹介します。
※編集部注:本記事には「天使にラブ・ソングを…」のネタバレが含まれています。作品を未見の方はご注意ください。
●目次
[あらすじ&評価]
[キャスト(吹き替え声優)]
[トリビア1:脚本家は“架空の存在”だった!?]
[トリビア2:ゴールドバーグ、渾身の役作り]
[トリビア3:ゴールドバーグも大ファン!名女優が参加]
[トリビア4:“個性的なシスターたち”は誰が演じた?]
●あらすじ&評価
殺人事件を目撃し修道院に匿われたクラブ歌手が巻き起こす騒動を描いた名作コメディ。ネバダ州リノで働くクラブ歌手デロリスは、自身の愛人であるギャングのヴィンスが裏切り者を殺害する場面を目撃し、命を狙われる身となってしまう。警察に保護され、新米尼僧としてる聖キャサリン修道院に身を隠すことになった彼女は、高圧的な態度の修道院長のもと、規律に縛られた生活に耐える日々を送る。そんなある日、聖歌隊のリーダーに任命されたデロリスは、歌手としての本領を発揮して冴えない聖歌隊を鍛え上げ、ロックやソウルを取り入れたパフォーマンスで街中の注目を集めるようになるが……。
アメリカでは、最初の16日間で興収4200万ドル、4カ月で1億4000万ドルを突破し、6カ月という超ロングランを記録。第50回ゴールデングローブ賞(1993年)の最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)、最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル:ウーピー・ゴールドバーグ)へのノミネートを果たしている。
日本公開当時のキャッチコピーは「人生が錆びちゃう前に、やりたいことやらなきゃ。」「神様はいつだって、迷える女性の味方です。」
●キャスト(吹き替え声優)
デロリス/シスター・メアリー・クラレンス:ウーピー・ゴールドバーグ(中村晃子)
修道院長:マギー・スミス(藤波京子)
ヴィンス:ハーベイ・カイテル(堀勝之祐)
シスター・メアリー・パトリック:キャシー・ナジミー(さとうあい)
シスター・メアリー・ロバート:ウェンディ・マッケナ(矢島晶子)
シスター・メアリー・ラザラス:メアリー・ウィックス(河村久子)
サウザー警部:ビル・ナン(玄田哲章)
ジョーイ:ロバート・ミランダ(西村知道)
ウィリー:リチャード・ポートナウ(千田光男)
●脚本家は“架空の存在”!? 意外な流れで生まれた秀逸な物語
監督は「ダーティ・ダンシング」「スリーメン&リトルレディ」「ワン・モア・タイム」で知られるエミール・アルドリーノ。「ストーリーラインが面白いんだ」と秀逸な脚本に惚れこんでいた。
「ヒロインは厚かましく、世間ずれしたクラブ・シンガー。尼さんたちとはまるで水と油の世界で生きてきた女性が、ギャングの手から逃れるために、仕方なく修道院に身を寄せる。驚くのは、彼女がそこで真の愛や友情に加えて、自らの価値観を見出すこと」
「機知とアイデアにあふれた脚本」を仕立てたのは、ジョセフ・ハワード。この人物、実は架空の存在なのだ。
当初は「アダムス・ファミリー2」「ジェフリー!」の脚本家ポール・ラドニックが、ベット・ミドラーをヒロインに想定して、第1稿を完成。ところが、ゴールドバーグが主役になったことで、加筆・修正の必要性が浮上する。リライトには「ハリウッドにくちづけ」のキャリー・フィッシャー、「トップガン」のジム・キャッシュ、ジャック・エップス・Jr.、「マグノリアの花たち」のロバート・ハーリングといったそうそうたるライターが参加していた。
●ボイトレを「1カ月間、毎日1時間」 ゴールドバーグ、渾身の役作り
恋愛映画の傑作「ゴースト ニューヨークの幻」の霊媒師オダ・メイ役で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞したゴールドバーグ。デロリスという役どころでは「それまでの私に無いものが必要とされていた」と話している。
「この役がこなせたら私の中途半端なキャリアに新しい一面がひらけるような気がした。テーマは自己発見。そして救いの手はどこからともなく差しのべられるということ。演じていて、これほど気分がハイになる役は、これまで出合ったことがなかった」
撮影は、1991年9月スタート。クランクインに先立ち、ゴールドバーグはボーカル・トレーナーのセス・リッグスとともに、歌唱力を徹底して鍛え上げている。特訓期間は「1カ月間、毎日1時間」。「この時ほど、お風呂の中の鼻歌が気楽なものと痛感したことはなかったわ。でも。マーサ・リーブスやメリー・ウェルズのようにはいかないけれど、私なりに頑張ったつもり」と振り返っている。
●ゴールドバーグも大ファン! 名女優マギー・スミスが修道院長役
デロリスと対立する高圧的な修道院長を演じているのは、「ミス・ブロディの青春」でアカデミー主演女優賞、「カリフォルニア・スイート」で助演女優賞を受賞、「ハリー・ポッター」シリーズのホグワーツ魔法魔術学校の教授ミネルバ・マクゴナガル役でも知られている名女優マギー・スミス。役を演じるうえで、最も心掛けていたのは「ただの意地悪院長ではないと感じさせること」だった。
「ウーピーのデロリスとは、お互いにリーダーシップをとろうとする気の強さで共通。2人の絡みで適度なコミック・テンションが感じられたらうれしいわ」
そんなスミスの出演を誰よりも喜んでいたのが、ゴールドバーグだった。「大ファンだし、一緒に仕事ができるなんて光栄です。役を引き受けたと聞いた時、思わず舞い上がっちゃった」と語っている。
●聖歌隊に所属する“個性的なシスターたち”を演じたのは誰?
聖歌隊のソプラノ担当シスター・メアリー・パトリック役で笑いを誘うのは、「ホーカスポーカス」の魔女役でも知られるキャシー・ナジミー。「エンターテインメント・トゥナイト」の人気ホステス、メアリー・ハートから役作りのヒントを得ている。
「以前、放送中のメアリーを観て、これほど広い層にアピールする楽しくてノリのよいキャラクターもいないと思った。彼女のようにカッコいい脚は見せてあげられないけれど、メアリーのキャラクターを再現したつもりよ」
内気な最年少シスターのメアリー・ロバート役のウェンディ・マッケナは、ニューヨークの舞台で活躍していた演技派だった。ブロードウェイでは「Lend Me a Tenor」やピーター・オトゥールが主演した「ピグマリオン」などの話題作に出演。ジョン・セイルズ監督の野球映画「エイトメン・アウト」では、ジョー・ジャクソン(愛称:シューレス・ジョー)の妻役を演じている。
シスター・メアリー・ラザラス役のメアリー・ウィックスは、66年のコメディ「青春がいっぱい」、続編「青春ダイナマイト」でもシスターを演じていた人物。「情熱の航路」「ホワイト・クリスマス(1954)」「女房の殺し方教えます」などに出演。なお、「101匹わんちゃん」の悪役クルエラの“キャラクター・モデル”だと言われている。
※本記事は、日本版パンフレットを参考に構成しています。
【「金曜ロードショー」今後の放送ラインナップ】
・12月9日 「天使にラブ・ソングを2」
・12月16日 「グレムリン」
・12月23日 「ホーム・アローン2」
・12月30日 「ライオン・キング」
(映画.com速報)
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