中国で新型コロナウイルスの感染拡大のため延期されていた国内最大規模のモーターショーが始まりました。国内各地で感染が急拡大する中でも開催された背景には、経済活動の正常化を進めたい中国政府の意向があるとみられます。
中国南部の広東省広州で30日から始まったモーターショーは、新型コロナウイルスの感染拡大のため先月開催の予定が延期されていましたが、感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策が事実上、転換されたことから、急きょ開催が決まりました。
中国で最大規模のショーには、国内外の70以上のブランドが参加し、このうち、IT大手「百度」が去年、中国の自動車メーカーと共同で設立した会社は、来年市場に投入するEV=電気自動車を初めて一般に公開しました。
AI=人工知能などで複数の人が同時に窓やエアコンを音声で操作できるほか、高度な自動運転技術も搭載されているということです。
また、トヨタ自動車は、中国のEV大手「BYD」と共同で開発した新型セダンを披露し、バッテリーは1回の充電で600キロ以上の走行が可能で、劣化しにくいなどとアピールしていました。
中国各地で感染が急拡大する中でも今回のショーが開催された背景には、経済活動の正常化を進めたい政府の意向があるとみられます。
ただ、展示台数は去年から3割余り減るなど急な開催の影響も出ていて、自動車販売の回復につながるかが焦点となります。
会社の運営責任者「今後は消費全体が回復」
IT大手「百度」と中国の自動車メーカーが共同で設立した会社の羅崗運営責任者は、NHKとのインタビューで「今後は消費全体が回復すると思う。特に私たちのようなスマートEVは、重要産業の1つでサプライチェーンが長く、経済回復をけん引する作用は大きい。中国政府もEVの消費税の減免などで産業の発展を支持していくだろう」と話していました。
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