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Sunday, August 20, 2023

『金曜ロードショー』作品の評価は下落...「残念」どうやってもこれ以上は面白くならない - goo

kerisasakti.blogspot.com

2023/8/20 19:11

NG

今週の日本テレビ系『金曜ロードショー』がお送りしたのは、人気シリーズの完結編(?)『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』! 自由を求める海賊、ジャック・スパロウ最後の航海となる……のか?
このシリーズはテーマパークのアトラクションを実写映画にするという大胆な試みの元、製作された。「映画は水もの」とよく言われるが、海の上、海賊をテーマにした映画は大昔ならまだしも、昨今では大予算を投じながら興行はずっこけるという作品ばかりだった。しかし製作側も予想外の大ヒットを記録して、シリーズ化に踏み切る。

史上最大規模の予算を投じてつくられたこのシリーズは、良くいえばスケール感の巨大な、悪く言えば大風呂敷を広げすぎて畳むことができなくなっていく。
一本だけだった作品は大ヒットを受け、三部作で完結という流れに。さらに「この作品はまだ稼げる」と考えたディズニーによって、柳の下の泥鰌は何匹でもいるとばかりに作られたのが4作目、そしてこの5作目だ。

ジャック(ジョニー・デップ)はすっかり落ちぶれており、過去の存在となっていた。多額の懸賞金は最低金額に下落して、本人も一文なし。起死回生を狙った銀行強盗も大失敗。最後までついてきた仲間たちもついに、ジャックを見捨てて離れていく。
と、この流れはまるで『パイレーツ・オブ・カリビアン』のシリーズをメタで観ているようで面白い。最高の海賊として名を馳せていたジャックだが、シリーズが延々と続く中で人気も落ちぶれ、作品の評価は下落。
ジャックの落ちぶれぶりはほとんどデップの私生活と重なって、『最後の海賊』は自虐的な物語として始まる。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』はシリーズ化し、デップ演じる海賊ジャック・スパロウが人気が出すぎたために、彼を中心とする物語になってしまっていた。生真面目な人間を茶化したり、真面目に振舞うよりはふざけていることのほうが多く、真意を明かさない物言いが多いジャックのキャラはデップの真骨頂といった存在だ。
『最後の海賊』は前作『生命の泉』が失敗した”原点回帰”に再び挑戦している。

そして『生命の泉』では実現しなかったオーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイの再登場も実現させた。カリーナはジャックの永遠のライバル、ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の娘という過去があり、「親の子を思う物語」という縦軸を通して、物語に厚みを持たせている。
監督のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリはこのシリーズに雇われ、シリーズの新機軸に挑みつつ、前作までのつながりをきちんと継承するという、繰り返し言うが前作『生命の泉』がやろうとして、できなかったことに挑んでいることは評価できる。
が、それが決定的な面白さに繋がっていないことだけが残念なのだった。

それはもう、このシリーズが擦られすぎて煙もでない「ようかいけむり」(そんなおもちゃが昔あったのよ)みたいなもので、どうやってもこれ以上は面白くならないのかもしれないと日刊サイゾーは報じた。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』人気にあやかりこすられすぎ問題|日刊サイゾー 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』人気にあやかりこすられすぎ問題|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部

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