成人の日（８日）を前に、北九州市の「二十歳の記念式典」が７日、小倉北区の北九州メディアドームで開かれた。振り袖やスーツ姿などの約８０００人が出席し、大人の自覚を新たにした。式典に合わせ、例年話題となる「ど派手」衣装のファッションショーも行われた。
式典では冒頭、石川県能登半島地震の犠牲者に黙とうがささげられた。続いて、武内和久市長が式辞を述べ、「二十歳になった皆さんのチャレンジを全力で応援する。皆さんも誰かのチャレンジを心から応援できる大人になってほしい」と激励。出席者を代表して、教員を目指しているという西南学院大２年の学生（１９）が「将来、教育者として少しでも北九州に恩返しできるよう成長したい」と決意を述べた。
終了後、会場の外では旧友と記念撮影するなどして再会を喜び合う姿が見られた。金や赤の羽織、はかまを着た武内市長も加わり、若者たちと触れ合った。
また、会場の近くでは、「成人式アートコレクション」と題したファッションショーが開かれた。
「ど派手」衣装を手がける同市の貸衣装店「みやび小倉本店」の池田雅さん（５２）らが、衣装をアートとして発信しようと初めて企画。マンション１階の駐車場に設けた長さ１５メートルのランウェーを、式典に出席した男女２６人が歩いた。
金の羽織、はかま姿で登場した小倉南区のプロボクサー、岡本恭佑さん（１９）はパンチを繰り出すポーズを決め、「いい経験になった。北九州から世界チャンピオンを目指したい」と力強く語った。
池田さんは「来年以降もショーを続け、地元の誉れとして情報発信したい」と話していた。
市によると、今回の式典の対象者は９１０１人（昨年１２月１日現在）で、前年より２１人少なかった。
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