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Thursday, September 12, 2019

千葉で大規模停電続く…都内から車で1時間の地域が“孤立化”!? なぜ?「物資が届かない…」 - www.fnn.jp

千葉で大規模停電続く…都内から車で1時間の地域が“孤立化”!? なぜ?「物資が届かない…」 - www.fnn.jp

「復旧に遅れ」見通しの甘さも・・・東京電力が会見

千葉県を中心にした大規模停電から9月12日で4日目。東京電力によると千葉県では9月12日午後1時時点で約33万1500軒で停電が続いているという。東京電力は当初、9月11日までに全面復旧を目指すと説明していたが…。なぜ大幅に遅れているのか?

塩川和幸技監(東京電力パワーグリッド株式会社):
千葉市・八千代市・四街道市・印西市の全域および市原市の一部地域につきましては、本日中の復旧を見込んでおります。その他の地域につきまして、全てが復旧するのは9月13日以降の見込みでございます。

当初の復旧の予定よりかなりずれ込んでしまった原因を問われると「倒木が非常に多く、損害状況が把握できない」「改修には大型車を搬入しなければならず、まず伐採をしなくてはいけないエリアがかなり多く判明した」と説明した塩川技監だったが、さらに厳しい質問を受けると、「見通しの甘さ」への反省の弁が。

Q.見通しを作るプロセス自体にも何か問題があったのでは?
塩川和幸技監:
当初の段階で、翌日には全面復旧と発表した際には正直に申し上げるとまだ全部の実態が把握できていない段階でああいうことを出した。(中略)当初の想定が甘かったのではないかと、直感的には私自身としては反省している。

東京電力は他社からも応援を受け、約1万1000人態勢で復旧作業を急いでいる。

千葉県を襲っているのは停電だけではない。今、深刻な問題となっているのが被災住民の“孤立化”だ。9月12日午前8時時点で約2万3100世帯が断水、店には物資が届かない状態が続いているため、食料を求め、自転車でコンビニやスーパーをめぐる人も多い。しかし、不足しているものは水や食料だけではない。

孤立化が起こる原因とは・・・なぜ物資が行き届かない?

ガソリンの不足も深刻だ。君津市のガソリンスタンドには朝から多くの車が行列をなしていたが、店の人は「ガソリンが到着しないと開店できない状態」だと話していた。しかし、ここは物資も豊富な都心まで車で約1時間の場所。少し足を伸ばせば被害のない地域へ買い出しや給油に行けそうだがなぜ“孤立化”という現象が起きているのだろうか?「直撃LIVEグッディ!」は現地で取材を行った。

「車のガソリンが残り少なく、隣町などに足を延ばせない」と話す男性や東京電力が当初「9月11日全面復旧を目指す」と説明していた事からあえて移動しなかったという男性、「大きな国道でも信号が止まっていて、運転に恐怖を感じ遠出ができない」と話す女性もいた。
中には避難所に関する情報が届いていないという人も。停電が続いているため、テレビやインターネットで情報が入手できないのだ。インフラ面での孤立だけでなく情報不足による孤立もおきていて、被災住民の中には不安や苛立ちが広がっていた。

立本信吾フィールドキャスター:
千葉県では鉄道各社が現在も運転を見合わせているため、自家用車で移動しなければならない、そうなるとガソリンも必要になってくる…という状況が続いています。君津市ではスマホを充電する人も長蛇の列を作っており、深刻な様子がうかがえました。東京電力、当初は11日中にすべて復旧させると話しましたがそうはいかず、復旧が長引いています。住民の皆さんは今いる場所から避難するべきか残るべきか迷っていらっしゃる方も多くいました。

西園寺薫氏:
かすかな希望として停電が解消されればなんとかなるって千葉県の人は全員思っていると思うんですよ。それが1日遅れ2日遅れ…。精神的にも肉体的にも疲弊していきますよね。

安藤優子キャスター:
都内から車で1時間の距離の人が、食べるものがないと言っていましたが?

立本信吾:
なぜ物資が行き届かないのか?取材しました。

・各避難所から各市役所へ物資の要請が行くと、各市役所から千葉県庁に要請が行き、千葉県庁から配給される流れ
・千葉県防災政策課に話を聞くと「各市から要請があれば物資を配給する準備がある。どこかの段階で情報が滞っている可能性も」と答えた

立本信吾:
しかし、テレビも見られず、携帯電話の電波もなく、とにかく情報が行き届いていない状況。調べることもできなければ、知らせることもできないと考えられますから、各避難所から各市役所への物資の要請が全く機能していない可能性もありますよね。

西園寺薫氏:
現地では、防災無線もおそらく使えていなくて、防災無線のアナウンスがないんですよ。だから、避難所がどこにあって、どこで物資が配給されているのかも分からないと思います。

高橋克実:
そもそも、「各市から要請があれば」って言う前に、県の方から「どうですか」と言うのが普通なんじゃないかという気がするんですが…。これだけ停電していて情報が伝わらないのであれば、車でスピーカーを使って伝えるとか、手段としてはあると思うんですけど。

西園寺薫氏:
災害という意識が国や県にないんじゃないかって、現地に住んでいると本当にそう思います。「こんな大災害が起こっているのに、ちゃんとしてよ」って思いますよ。

安藤優子:
先ほど見たんですが、避難所の情報や、どこで充電ができる、どこでお水がもらえるという情報について「詳しくはそれぞれの自治体のホームページをご覧ください」って書いてあったんですよ。でも停電していてホームページは見れないんだから…、あまりにも不親切なんじゃないかと思いました。

(「直撃LIVE グッディ!」9月12日放送分より)

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2019-09-12 10:33:00Z
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