5日午前11時40分ごろ、横浜市神奈川区の京浜急行神奈川新町-仲木戸間の神奈川新町駅近くの踏切で、青砥発三崎口行き快速特急(8両編成)が、線路上でトラックと衝突。電車の1両目から3両目が脱線し、トラックは大破、炎上した。神奈川県警によると、トラックを運転していたとみられる男性(67)が死亡。このほか乗客1人が重傷、電車の運転士を含む男女28人が軽傷を負った。
京急や目撃者の証言によると、トラックが線路脇の側道から右折して線路内に進入しようとした際に立ち往生し、電車と衝突したとみられる。運転士は「ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しており、県警は、現場付近の防犯カメラを確認するなどして詳しい状況を調べるとともに、トラック側に過失があるとみて、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑も視野に捜査する方針。
運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官3人を現地に派遣。調査を開始した。
踏切で衝突したのは、千葉県香取市の運送会社のトラック。同社によると、横浜市から千葉県成田市に向けて果物などを運んでいる途中だったとみられる。
電車は、1両目がひしゃげたトラックに乗り上げるように脱線。付近の架線柱の一部が引きずられたように倒れ、周囲には衝突したトラックのものとみられる果物が散乱した。トラックが炎上した影響で電車の側面などは黒く焦げ、黒煙が上がった。
駆けつけた救急隊員らがブルーシートを張るなどして、けがの程度で治療優先度を判断する「トリアージ」を行うなど、救出作業に当たった。
県警は、現場で救急隊に申し出たが病院搬送を辞退した人について、負傷者にカウントしていない。
2019-09-05 08:46:00Z
https://www.sankei.com/affairs/news/190905/afr1909050050-n1.html
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