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Tuesday, March 24, 2020

「ザ・リラクス」が東コレ中止でショー動画を急きょ制作 妥協なき9分間にかけた裏側(WWD JAPAN.com) - Yahoo!ニュース

「ザ・リラクス(THE RERACS)」は、2020-21年秋冬コレクションの無観客ショーを東京・恵比寿のエビスガーデンホールで3月18日に行った。当初は「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」の公式スケジュールに参加する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて「RFWT」の中止が決定し、無観客ショーの動画撮影に切り替えた。ライブ配信は行わず、ショー動画をベストな状態で公開することに徹底的にこだわり、設営から撤収までは約12時間という大掛かりな撮影となった。完成した約9分間の動画は、展示会開催に合わせて24日から「RWFT」公式サイトなどで公開している。無観客ショーという特異な現場の取材を通じて、同ブランドの“優しさ”と“強さ”がより鮮明に浮かび上がった。

【画像】「ザ・リラクス」が東コレ中止でショー動画を急きょ制作 妥協なき9分間にかけた裏側

"14:00 そろえたモデルはなんと31人"

取材チームが会場入りしたのは、モデルのヘアメイク真っ最中の14時。無観客ショーながら、31人という大人数のモデルにまずは驚かされた。外国人モデルが東京でショーに出演する場合の平均的な出演料は、一般的に男性モデルで10万円前後、女性モデルが15万円前後といわれているため、31人のモデルを起用したあたりからもブランドの覚悟が感じられる。各モデルが2コーディネートを着用し、60ルック以上を発表するという。スケジュールを見ると、ショーの撮影は1コーディネート目、2コーディネート目、最後にフィナーレの3回に分けて撮影する段取りのようだ。控え室のモデルたちは談笑したり、ノートに絵を描いたり、ケータリングの軽食を口にしながらスマートフォンを触ったりと和やかだが、壁を挟んだ向こう側のホールでは設営スタッフが照明の微調整や演出の確認などで走り回っている。モデルがターンする位置を演出担当者が入念に確認したり、若手は白い床のランウエイを必死に磨き続けたりと、無観客といえどこれも30人を超える現場スタッフ一人一人の目は真剣そのもの。たとえば一発勝負のファッションショーで想定外の事態が起こっても、時にはそれがプラスに作用して観客の記憶に刻まれることもあるだろう。しかし無観客ショーという“映像作品”となると、イレギュラーはただの失敗になる可能性が高く、撮り直しが発生すると全体の負担になってしまう。スタッフの緊張感はいつも以上だったかもしれない。倉橋直実デザイナーは和やかな雰囲気の控え室と緊迫感のある現場を行き来しながら、全体を冷静に見守っていた。

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March 24, 2020 at 03:00PM
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