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Monday, March 23, 2020

「ミントデザインズ」縁の地を繋ぐショー、閉店後の渋谷パルコがランウェイに - Fashionsnap.com

「ミントデザインズ」2020年秋冬コレクション無観客ショーより

「ミントデザインズ」2020年秋冬コレクション無観客ショーより

Image by: FASHIONSNAP.COM

 「ミントデザインズ(mintdesigns)」が、2020年秋冬コレクションのショーを無観客で行った。会場の渋谷パルコは、建て替え前にブランドが直営1号店を出店したメモリアルな場所。テーマの「Route 88」はデザイナーの勝井北斗と八木奈央が学んだセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)があるロンドン市内を走るバスの路線名で、ブランドにゆかりのある2つの地をショーで結んだ。なお、当初は「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 A/W」に参加予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためイベントが中止になったこと受けて、動画配信に変更している。

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 ミントデザインズではこれまで、2シーズン目の2003年春夏コレクションから2019年春夏コレクションまで、ショーやプレゼンテーションといった形式で新作を発表。過去2シーズンは「記憶に残る強いイメージを作る」ことを意識し、ヴィジュアル制作と展示会をベースにコレクションを発表してきた。今回、ショー形式に再挑戦した理由について勝井は「ファッションを学んだ原点であるロンドンのRoute 88をテーマにした時に、ショーの形態がふさわしいと考えた」と説明している。

 ショーに先立ち、2階建ての赤い「ロンドンバス」にモデルたちを乗せて青山〜渋谷エリアを走行。渋谷パルコ1階のペンギン通りとオルガン坂を繋ぐ歩行者専用通路「ナカシブ通り」をランウェイに見立て、到着したバスからモデルたちが続々と降車してストリートを歩いていくという設定で演出した。

 毎シーズン制作しているオリジナルのテキスタイルは、ロンドン市内のマップの上に「MAP OF MINT」の文字を配したものをキーデザインとし、ワンピースやスカート、スカーフなどに取り入れた。レースをボーダー調に染めたり、グレンチェックに斜線を重ねるなど、オーセンティックなものを独自にアレンジ。2019年春夏コレクションから継続的に人気を博しているクリアサンダル「CINDERELLA」からは、パイソン柄の新モデルが登場した。

 このほか、メンズラインを本格的に始動。ウィメンズからメンズに応用したアイテムはこれまでも発表してきたが、メンズ単体でデザインするのは初めて。シックな雰囲気のセットアップや、裾の素材を切り替えたスラックスなどを製作した。なお、メンズラインのアイテムはウィメンズサイズも展開する。

 ショーのスタイリングは、これまでも協業してきたスタイリストの入江陽子を起用。バスガイドやバスの運転手、刺繍作家、ドラマー、ベーグル屋、アートディレクター、弁護士など、様々な職業に従事する人々の私服をイメージし、全36ルックを構成した。

 小道具として、ヘッドフォンやモバイルケース、手袋、エコバッグなどがアクセントに。八木はスタイリングについて「Route 88がロンドンの南北を繋ぎ、多様な人種や職業の人が利用していることからヒントを得た」と話す。モデルのキャスティングにおいても一般公募から選んだ3人を起用するなど、多様なイメージの発信を心掛けたという。

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