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Wednesday, August 26, 2020

崩壊する大規模展示会、CES・MWC・モーターショーの未来 - ITpro

全2926文字

 新型コロナウイルス感染症の拡大で中止が相次ぐ大型展示会。リアルイベントがなくなりつつある現在、製品をアピールする場をどう設けるべきか。イベントへの参加経験が豊富な4人の識者によるオンライン座談会の模様をまとめた。

 参加者は、オーディオビジュアルを専門とする評論家の麻倉怜士氏、パナソニック傘下の家電ベンチャーShiftall最高経営責任者(CEO)の岩佐琢磨氏、情報通信総合研究所ICTリサーチ・コンサルティング部上席主任研究員の岸田重行氏、自動車ジャーナリストの桃田健史氏。司会は日経BP総合研究所上席研究員の菊池隆裕が務めた。(構成は高野 敦、久保田 龍之介=日経クロステック)

展示会はオンラインで開催する方向か。

図1 オーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏

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図1 オーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏

麻倉氏 家電業界では、2大イベントの「CES」と「IFA」で方向性が分かれた。CESが完全にオンラインに移行したのに対し、IFAは基本的にリアルイベントを維持した。

 IFAの「何としてもリアルイベントをやめない」という姿勢は試金石といえる。その結果次第でこれからの大型展示会の方向性が決まる。リアルイベントに参加することでしか得られないメリットは確かにある。特に重要なのは展示スペースの設計だ。会場設計の巧拙などを比べることで、企業の力量が分かる。例えばCESにおける中国系メーカーの近年の洗練さは目を見張るものがあった。その意味で取材者としては、リアルで会場が見られない状況は、切歯扼腕(せっしやくわん)の感がある。

 とはいえ、コロナ禍でIFAも変更を余儀なくされている。招待されていた報道関係者向けイベント「グローバル・プレス・コンファレンス(GPC)」は、オンラインも併用する方向になった。今後、家電業界の展示会ではオンラインに移行する中で、いかにリアルなコミュニケーションを確保するかの挑戦が活発になるだろう。すでにパナソニックの家電部隊がCESでここ数年行っているような、記者とディーラーなどに相手を絞ったプライベート展示は今後の家電業界で(増えていく)可能性がある。

図2 Shiftall最高経営責任者(CEO)の岩佐琢磨氏

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図2 Shiftall最高経営責任者(CEO)の岩佐琢磨氏

岩佐氏 CESでは資金力のある大企業が好きな場所に展示スペースを確保でき、スタートアップは隅に追いやられるという資本主義的な傾向があった。大企業は多額の費用をかけて大々的なイベントを開催するなどして関心を集めやすかった。CESがオンラインになると、どの企業も手探りだ。スタートアップにとって、この状況は好機になる。

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