新型コロナウイルス禍でオフのアイスショーが相次ぎ中止となり、フィギュアスケートの選手たちが10月のシーズン本格開幕を前にプログラムを披露する機会がなくなる中、9月に異例となる無観客でのアイスショーが横浜市内で開催された。収入源となるチケット販売ができず、「興行としては完全に赤字」(主催関係者)というのに、なぜ開催に至ったのか。ショーに込められた思いを探った。
9月12、13日にKOSE新横浜スケートセンターで開催された実戦形式のアイスショー「ドリーム・オン・アイス」。ショーに出演するのは日本代表クラスのトップスケーターたち。今回も女子で平昌五輪代表の坂本花織(シスメックス)や、ともに今季からシニアデビューする男子冬季ユース五輪王者の鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)、昨季のジュニアグランプリ(GP)ファイナルを制した佐藤駿(埼玉栄高)が出場。初日にショートプログラム(SP)、2日目にフリーを演じた。
ドリーム・オン・アイスは、人前で滑ることに慣れていなかった日本のスケーターが「場慣れ」をし、強化につなげる狙いで2004年にスタートした。過去にはトリノ五輪金メダルの荒川静香さんや元世界女王の安藤美姫さん、浅田真央さん、男子で五輪2連覇の羽生結弦(ANA)らが出演。若いスケーターにとっては、世界へ羽ばたく“登竜門”の役割を果たしてきた。
今年は当初、7月上旬に予定されていたが、コロナ禍で一時は開催中止が発表された。しかし、主催するCICの真壁喜久夫社長が「他のアイスショーも相次いで中止になり、選手たちがシーズン前に一度も演技を試す機会がなくなってしまう」と赤字覚悟での開催を決断。日本スケート連盟も十分な感染対策などを考慮して開催を承認し、テレビ局での放映も決まった。
アイスショーは本来、観客が購入するチケットが収益の大きな柱となり、スケーターへの出演料や会場設営費などにあてられる。関係者によると、チケット約8割の販売が損益分岐点という。しかし、今回は無観客開催。有料でのオンライン配信を行ったが、チケット収入を補填できるほどではなかった。
選手たちの評判は上々だった。演技の際にはあえて照明を抑え、試合の臨場感を演出したこともあり、坂本は「緊張感の中でできたのはすごく良い経験だった」と収穫を口にし、鍵山も「試合と同じ緊張感でやれた。この経験を試合でも生かしたい」と意欲を高めた。コロナ禍で開幕した今季は当面、公式戦も無観客での開催が続きそうだ。
真壁氏は「スケーターだけでなく、スタッフも久々のショーで気合が入っていた。日本のスケーターがショーでの経験をシーズンに生かしてくれれば、開催した意義はある」と語った。(田中充)
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October 04, 2020 at 06:00AM
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赤字覚悟で異例の無観客アイスショー その狙いは? - SankeiBiz
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