LOUIS VUITTON ルーブル美術館に映える懐古主義と近未来感。
© Acielle StyleDuMonde
無観客のオンライン配信だとしても、パリコレ最終日のフィナーレを飾るのは、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の役目だ。ニコラ・ジェスキエールは幾度となくショー会場にしてきた馴染み深いルーブル美術館で、懐古主義と近未来感が入り混じったコレクションを披露。古代の彫像を描いたプリントと、会場に展示されたギリシャやローマ時代の彫刻が呼応するかのようにエネルギッシュなムードが漂う。ダフトパンクの大ヒット曲「アラウンド・ザ・ワールド」もセンチメンタルな気分を誘っていた。
COPERNI 圧巻のドライブイン・ショーを公開!
ユニークなショー演出といえば、スマホからインスパイアされた「スワイプバッグ」で人気を博しているコペルニ(COPERNI)が、コロナ禍にぴったりのコレクションを披露した。それは、車の中に居ながらリアルなランウェイの活気が楽しめるドライブイン形式のランウェイだ。広大なスペースに整列した車は、立派なフロントロウに早変わり! ヘッドライトに照らされたモデルたちが、とびきりクールなウォーキングを披露した。ドライブイン・シアターさながらの臨場感で、オンライン上でも楽しめる内容だ。
MIU MIU 山頂からの絶景で旅気分に。
今シーズン、最もスペクタクルな演出を試みたのはミウッチャ・プラダだ。なぜなら、イタリアのドロミテアルプスの中心部、コルチナ・ダンペッツォの絶景を探求すべく、「ミュウミュウマウンテンクラブ」を結成したのだから。過酷な旅に挑むストーリーを背景に、モデルたちはとびきりモードな“山岳部スタイル”を纏っている。山をこよなく愛するミウッチャならではの演出は、コロナ禍で旅に出ることが難しい世界中の人々に最高の機会を与えてくれた。
HARRIS REED ハリー・スタイルズがお気に入りの若手最注目株。
HARRIS REED
© Photography by Ho Hai Tran
今年2月にM・A・Cとコラボし、ますます注目を集めるロンドン発のハリス リード(HARRIS REED)。アメリカとイギリスにルーツを持つ同デザイナーは、ジェンダーフルイドを前面に押し出すデザインを得意としている。ロンドンの芸術大学セントラル・セント・マーチンズを卒業し、自身のブランドを設立した24歳。ハリー・スタイルズのお気に入りのデザイナーとして知名度を上げ、アレッサンドロ・ミケーレからも一目置かれている人物だ。フルイドファッションのリーダー格として、今後のロンドンコレを牽引していくだろう。
ONITSUKA TIGER 次世代クリエーターとともにミラノコレ初参加。
ミステリアスな雰囲気を秘めたマスク姿の女性のパフォーマンスで幕を開けたショー動画。ミラノコレに初参加したオニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)のクリエイティブディレクター、アンドレア・ポンピリオは、ミラノで活躍する次世代クリエーターたちを起用した。ラッパーのM¥SS KETAをはじめ、ダンサーのガブリエーレ・エスポージト、画家のOZMOなどがショー演出を盛り上げるなか、70年代のトレッキングやハイキングから着想を得たルックの数々が登場。テキスタイルグラフィックブランド「ノワート(nowartt)」の足立豊樹とコラボしたテキスタイルはトラックスーツなどに起用した。
PROENZA SCHOULER カマラ・ハリス大統領の継娘エラ・エムホフがモデルデビュー!
PROENZA SCHOULER
© Daniel Shea. Courtesy of Proenza Schouler
アメリカ合衆国副大統領カマラ・ハリスの継娘エラ・エンホフが、プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)のショーでモデルデビューを果たした。エラといえば、1月のジョー・バイデン大統領の就任式に出席し、そこで披露したミュウミュウ(MIU MIU)のコートスタイルが大きな評判を呼んだばかり。この新たなイットガールに目をつけたプロエンザ スクーラーでは、無駄を削ぎ落としたシャープな黒のセットアップを着こなしてショー動画に登場。「初めての経験だったけど素晴らしかった!」と満足げに語る彼女に、来シーズンもさまざまなブランドからオファーが殺到するかもしれない。
Photos: Courtesy of Brands Text : Alex Kessler
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