2021年5月28日 04:30
日本テレビ系「金曜ロードショー」は7月、3週連続で細田守監督作品を放送することがわかった。最新作「竜とそばかすの姫」が7月16日に公開されることを記念し、「おおかみこどもの雨と雪」(7月2日放送、本編ノーカット)、「バケモノの子」(9日、本編ノーカット)、「サマーウォーズ」(16日)がラインナップされている。
「時をかける少女(2006)」以降の5作品すべてが日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞し、前作「未来のミライ」が米アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得る細田監督。新作「竜とそばかすの姫」では母を事故で亡くし、心を閉ざした17歳の女子高生・すずが、超巨大インターネット空間の仮想世界“U”で繰り広げる冒険、成長の過程を描き出す。
細田監督は3週連続放送に寄せ、「今回の作品は、いろんな過去作品の連続性上にある、と考えています。一番大きいのは、『サマーウォーズ』、インターネット世界が舞台、という大きな共通点があります。『おおかみこどもの雨と雪』とも親子の話であるという接点がありますし、『バケモノの子』の『擬似家族』というテーマ性とも共通点がある。その意味でも3本のチョイスは素晴らしいラインナップだと思います」と絶賛する。
さらに細田監督は「夏は映画のシーズンであります。夏休みの到来とともに、気分を盛り上げるのも映画が果たせる役割に他なりません! コロナ禍の自粛生活でストレスも溜まる日々が続きます。そんな中、ぜひ今回の『金曜ロードショー』の3週連続放送を楽しんでいただき、その上で新作『竜とそばかすの姫』を劇場で見て頂くことで、みなさんの夏の盛り上げを彩ることができたら、幸いです!」とアピールした。
トップを飾る「おおかみこどもの雨と雪」は、「スタジオ地図」設立後初の作品。大学生の花は“おおかみおとこ”と恋に落ち、やがて生まれた姉弟は、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ“おおかみこども”だった。しかし弟が生まれて間もなく、夫は命を落としてしまう。豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住み、手探りで子育てに奮闘する花。周りとは違う自分に戸惑いながら成長していく長女の雪と弟の雨。13年間にわたる母子の物語を紡ぐ。宮崎あおい、大沢たかお、黒木華らが声の出演を果たしている。
続く「バケモノの子」は、「時をかける少女(2006)」以降初めて男の子を主人公に据えた“新冒険活劇”。15年に公開された邦画第1位の興行収入をあげ、細田監督作品最大のヒット作となった。舞台は東京・渋谷と、バケモノが暮らす異世界“渋天街”。孤独な少年・九太と、暴れん坊のバケモノ・熊徹のちょっと変わった親子の絆、新しい家族の形が描かれる。熊徹役の役所広司、九太役の染谷将太をはじめ、宮崎、広瀬すず、リリー・フランキー、大泉洋、津川雅彦らが声優として参加した。
「竜とそばかすの姫」の公開日である7月16日に放送されるのは、同じくインターネット上の仮想空間“OZ”を舞台にした「サマーウォーズ」。気弱な男子高校生が、憧れの先輩とその大家族とともに、“愛”と“絆”を武器に、世界の危機に立ち向かう。劇中には「ネットの中だからって何でもやっていいと思ったら大間違いだ!」という、いまの時代に響くセリフが登場。神木隆之介、桜庭ななみらが声優キャストを務めた。なお17年の放送時には、「#サマーウォーズ」がTwitterの世界トレンドワード1位となるなど、大きな話題となった。
「おおかみこどもの雨と雪」は7月2日(午後9時~11時19分、放送枠25分拡大)、「バケモノの子」は同9日(午後9時~11時19分、放送枠25分拡大)、「サマーウォーズ」(午後9時~10時54分)は同16日に「金曜ロードSHOW!」で放送。なお、本日5月28日の午後9時30分~11時24分に「スタンド・バイ・ミー」、6月4日に「ボヘミアン・ラプソディ」、同月11日に「グーニーズ」、同月25日に「ピーターラビット」がラインナップされている。
(映画.com速報)
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