米銀ＪＰモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）が26日、上院銀行委員会の公聴会に臨んだ。米民主党のウォーレン上院議員はダイモン氏を「オーバードラフト（当座貸越）ショーのスター」と呼び、痛烈に批判した。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック（世界的大流行）で苦しむ預金者に対し、銀行側は米規制・監督当局がルールを緩和したにもかかわらず、オーバードラフトフィー（手数料）を請求し続けたとウォーレン議員は主張した。
預金者の借り越しで当座残高がマイナスになるオーバードラフトからＪＰモルガンが昨年得た手数料収入は15億ドル（約1640億円）近くに上り、口座当たりでライバル行の７倍に相当すると同議員は指摘。政府が持ちかけても徴収を自動的にやめる措置を講じなかったと追及した。
公聴会に臨んだＪＰモルガンのダイモンＣＥＯ
Source: Bloomberg)
ダイモン氏は、救済を求めた預金者にはオーバードラフトフィーを放棄したと説明し、「あなたの数字は全く不正確だと思う」と反論。手数料の返還を求めるウォーレン氏の要求も拒否した。
ウォーレン氏は「あなたとあなたの同僚はきょう、パンデミックの下でいかに顧客に手厚く対応したかについて話すために来ているが、内容は全くのでたらめだ」と非難した。
原題： Elizabeth Warren Labels Dimon ‘Star of the Overdraft Show’ (1)（抜粋）
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