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Thursday, June 24, 2021

「ありのままに」をファッションで発信、オンラインのショー広がる - 読売新聞

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 ファッション界でも、ダイバーシティー(多様性)やアダプティブ(適応)がキーワードとして使われるようになってきた。すべての人が快適に着用できる装いへの取り組みが、徐々に広がっている。

 5月30日からオンラインで配信されている「True Colors FASHION 身体の多様性を未来に放つ ダイバーシティ・ファッションショー」もその一つだ。日本財団が主催し、メディアアーティストの落合陽一さんが総合演出した。

 ショーの衣装は、デザイナーやテクノロジー企業などと協力して制作。11組のモデルが登場し、装うことの楽しさを表現した。企画担当の金森香さんは「ありのままの姿をスタイリッシュに見せることを重視した」と話す。

 難聴のダンサーGenGenさんは、「 カンサイヤマモト 」がデザインした服を着て華麗な踊りを披露した。全身の筋肉が衰える難病「筋 萎縮いしゅく 性側索硬化症」(ALS)の患者である武藤将胤さんは、介護者が着せやすい服を提案。タレントのりゅうちぇるさんは、妊婦や男性でも着られるワンピースをまとった。

 アダプティブな装いに取り組むブランド「 トミーヒルフィガーアダプティブ 」は、ボタンをマグネットで留める仕様にしたシャツなどを見せた。ほかにも、カラフルな義足を装着して走る子どもたち、片方の腕がないことを前提に作られたトレンチコートを着こなす女性の りん とした美しさも印象に残った。

 意匠の工夫や最先端の技術によって、すべての人が装いを楽しめるようになる。金森さんは「ファッションは誰にとっても身近な存在。今回のショーを通して、多様性のある社会について考えてもらえたら」と期待を込める。

 ショーはユーチューブにあるイベント公式チャンネルで視聴可能。制作に関するインタビューも公開されている。(生活部 梶彩夏)

 ※写真はいずれも提供

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