その初回だった昨年は、JBC2歳優駿JpnIIIを差し切ることになるラッキードリーム(3歳の今季「三冠」制覇も達成)が制し、2着も後にJBC2歳優駿で2着に追い込むトランセンデンス(3歳の今季、南関東一冠め「羽田盃SI」優勝)という決着。そう、このサッポロクラシックカップH2の1、2着馬がそのまま、JBC2歳優駿JpnIIIでもワンツーを決めたということで、距離と時期を変えた主催者の判断が初年度から結実する形となりました。
今年も、昨年と同じく9頭立てながら将来性あふれる逸材がこぞって駒を進めてきました。実績面で最上位は「日本一早い2歳重賞」栄冠賞H2(1200m外回り)を制し、前走ブリーダーズゴールドジュニアカップH1でも栄冠賞4着シャルフジンに雪辱されたものの逃げて2着に踏ん張ったモーニングショー。同厩舎でもう一頭の有力馬エイシンスコッティもおり、今回は2頭がどんな形でレースを進めるのかも大いに注目されます。
1200mの栄冠賞では7着も、1700mに延びたブリーダーズゴールドカップで3着と前進したダイナソーや、前走ウィナーズチャレンジ4競走(JRA上級認定)でそのダイナソーの2着に追い上げたエイシンシュトルムも好成績を残しており、上位候補として注目されそうです。
さらにもう一頭「ニュースター候補」として支持が集まりそうなのがリコーヴィクターです。新馬戦(JRA認定フレッシュチャレンジ競走)は1000m外回りを選択し、スピードの違いで4角先頭から2着に0秒5差の快勝。2戦目の栄冠賞H2は多頭数14頭のレースで出遅れてしまい、序盤から苦戦を強いられてしまうも非常にハイレベルな争いを見せたモーニングショー、シャルフジンら上位4頭に次ぐ5着まで押し上げてきました。そして続く前走、1500m内回りのオープン競走をこれまた4角先頭から1秒3差の大楽勝を決め、その将来性への期待が大きく膨らむこととなりました。
その前走は7頭立ての7番枠。今回は内の2番枠に入りましたが、先行力あるだけにゲートさえ互角に決められれば終始有利にレースを運べることになるでしょうか。その走りに注目したいと思います。
その他、ブリーダーズゴールドジュニアカップ5着のデシジョンや、目下2連勝中のコスモポポラリタら伏兵陣もそれほど大きな能力差はなさそうな印象です。激戦が期待される門別12R「第8回サッポロクラシックカップH2」の発走は、20時40分です。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)
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