デザイナー二宮啓が手がけるコムデギャルソン社のブランド「ノワール・ケイ・ニノミヤ」が4日、東京都港区のコムデギャルソン本社で小さなショーを開き、2022年春夏の新作を発表した。
ブランド名にノワール(フランス語で黒)とあるとおり、一貫して黒だけを使い、黒を引き立てる差し色として、赤やピンクを使う表現を続けてきた。だが、今季のメインカラーにすえたのは、ベージュ。テーマは「陰影で表現する黒」。はっきりとは見えないが、確かに存在する、はかない強さや美しさを表現した。二宮は「今回は黒という色を使わずに、黒以外の色で、陰であったり、黒の内容を表現したりするということに挑戦した」と話した。
ショーの1体目は、ピンクがかったベージュのドレス。バレエのチュチュのように、大きく横に広がっている。その後も、繊細なチュール素材をたっぷりと重ねたり、リボンをちりばめたりしたドレスが続いた。白に近いベージュ、グレーがかったベージュ、金色にカーキ色と、多彩なベージュ色のドレスが、グラデーションのように連なった。硬質で、どこか冷たさを感じさせた前シーズンと対照的に、優しく温かな雰囲気が漂う。ほんのりとした明るさで、閉塞(へいそく)感のある世界を照らしているようだった。
ベージュという色について二…
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