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Thursday, December 9, 2021

アニメ×パリコレ ショーの舞台「竜とそばかすの姫」 アンリアレイジ、デジタルで新たな挑戦 - 読売新聞

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 10月初めの2022年春夏パリコレクションで「ANREALAGE(アンリアレイジ)」は、細田守監督の最新アニメーション作品「竜とそばかすの姫」と協業したデジタルコレクションを発表し、話題となった。これまでも最新の技術などを積極的に取り入れているデザイナー森永邦彦さん(41)の新たな挑戦だ。(編集委員 宮智泉)

 コレクションは、「竜とそばかすの姫」の劇中の仮想空間から始まり、CGのアバターモデルがランウェーを歩く。そして、その様子を映し出した画面から出てきたように、人間のモデルも登場する。

 森永さんは、三角形のパーツをつなぎ合わせた服をデザインした。フラッシュを浴びると色が変わる服を、アバターと人間、双方のモデルが着ている。

 今回の協業は、細田さんから映画の主人公ベルが着るドレスのデザインを頼まれたのがきっかけ。「アニメの服は通常の服作りよりもっと自由で、1秒ごとに色も変えられる。形はないけれど心に残るファッションもあると考えながらの作業は、面白く新鮮でした」

 森永さんは2003年にブランドを設立した。ブランド名は、日常を意味する「A REAL」と非日常を意味する「UNREAL」、時代の「AGE」を組み合わせた。その名の通り、まだ非日常である最新の技術や異業種との協業と積極的に向き合う。太陽の紫外線で色が変わる樹脂素材や、フラッシュの光で色柄が浮かび上がる素材などがある。

 14年からパリコレにも参加。しかし、新型コロナウイルスの影響で、パリでショーが出来ず、オンラインで動画を配信してきた。

 「デジタルでの発表はショーの代替ではありません。デジタルは、観客が限定されるショーと異なり、みんながフラットな目線で見られる。新たな感情や体験を生み出すきっかけになる」

 デジタルとの融合はファッション界の大きなテーマだ。今回の反響は予想以上で映像の再生回数は100万回を超えた。ニューヨークのメトロポリタン美術館などからも問い合わせが来たという。

 さらに、新たな試みとして今回の作品を「NFT」として販売。徳島県鳴門市のNFT鳴門美術館が11点を計5000万円で購入した。「実体がなくネガティブにもとらえられがちなデジタルの世界ですが、得体のしれない面もあり非日常だからこそ、挑戦する価値があるはずです」

 ※NFT Non‐Fungible Tokenの略。暗号資産(仮想通貨)にも使われるブロックチェーン技術で、唯一無二であることが認証されたデジタルデータのこと。

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