魚津市の魚津水族館が市内の小学校五校を巡回し、五年生にホタルイカの発光を見せる出前講座が十七日に始まった。十八日は道下小で児童四十五人が、全身を淡い光で包んだ幻想的な姿を堪能した。
出前講座は、世界で他に類を見ないホタルイカ群遊海面(国特別天然記念物)がある魚津に誇りを持ってもらおうと、二〇一九年度に始めた。二〇年度はコロナ禍で中止したが、二一年度は児童の理解を助ける解説動画を加えるなど、毎年改良している。
学芸員の不破光大さんと担当飼育員の草間啓さんが、生きたホタルイカ三十匹を持参した。教室内に一・八メートル四方の暗室を設け、不破さんが解説動画などでホタルイカの説明をしている間、児童は黒のサングラスをかけて目を暗所に慣らした。
児童は三、四人ずつ、暗室内に入り、ホタルイカのおなか側のほぼ全身に約千個ある皮膚発光器のほのかな光を観察した。他の児童はサングラスをかけたまま、水槽に入ったホタルイカを観察した。産卵する個体もいて児童を喜ばせた。
四方音寧さん(10)は「ホタルイカの発光は初めて見た。数え切れない光はきれいだった」と話した。出前講座は二十日まで行われる。 (松本芳孝)
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