英国ロンドンで11月29日~12月1日、ロンドン・EVショーが開催された。世界中から自動車メーカーや充電設備メーカー、バッテリー製造会社などが集まり、カンファレンスへの登壇や出展を行った。主催者は5,000人以上が参加したという。次回は2023年11月28日から30日に開催を予定している。
カンファレンスでは、電気自動車(EV)やクライメットテックのトレンド、EV充電インフラ、蓄電池などについてパネルディスカッションが開かれた。パネリストは各国の政府関係者や研究者、EV用充電設備事業者、コンサルタントなどだった。
メイン会場には多くの企業が出展し、それぞれの製品を紹介。最新のEVモデルや充電器、モーターなどを展示し、デモンストレーションも行われた。日系の大手自動車メーカーとEV充電器開発会社も出展者として参加した。
英国の自動車製造販売者協会(SMMT)は12月5日、11月の新車登録台数を発表した。1~11月の合計新車登録台数は前年同期比3.4%減の148万5,601台だが、うちバッテリー式EV(BEV)は38.0%増の22万4,919台だった。また、ドイツの調査会社スタティスタによると、2022~2027年に英国のEV〔ラグインハイブリッドEV(PHEV)とBEV〕市場の平均年間成長率は12.9%と予測されている。
政府によるEV製造への支援
英国輸出信用保証局(UKEF)は12月1日、米国大手自動車メーカー・フォードの英国でのEV製造拡大の支援として、6億ポンド(約1,014億円、1ポンド=約169円)規模の政府保証の融資を提供することを発表。同社はこれを利用し、イングランド北西部マージーサイドのEV製造拠点の生産能力拡大や、東部エセックスにある施設でのエンジニアリングサービス強化を図る。今回の支援を含め、政府はフォードに合計約14億ポンドの融資を支援している。
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