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Wednesday, April 26, 2023

NIOは新型モデルを続々市場投入、電池リースサービスで差別化図る…上海モーターショー2023 - レスポンス

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中国の新興BEVブランド NIO(蔚来)は、上海モーターショー2023にて、新型『ES6』、2023年アップグレード版の『ET7』、間もなく納車が開始される『EC7』など、市販モデルを中心に訴求した。

NIOの董事長・CEOの李斌氏(上海モーターショー2023)NIOの董事長・CEOの李斌氏(上海モーターショー2023)

フルモデルチェンジした新型ES6は、早くも5月下旬に正式販売を開始する。NIOの董事長・CEOの李 斌氏はメディア発表の場で、「ハイエンド中型SUVの頂点にいる」「NIOファミリーのデザインを引き継ぎ、全体的に洗練され、かつ科学的なテクノロジー感を持つ」「専用色の『銀河系』は非常に神秘的に映る」とアピールした。

車体の周りにはカメラとレーダーが付けられ、またルーフにも設置されている。フロントには多目的なカメラをインストールし、自動運転支援に向けた装備を備えた。車格は、全長4854×全幅1995×全高1703 mmで、ホイールベースは2915mm。動力面では、前後2モーター+4輪駆動で、前方モーターの最大出力は150kW、後方モーターは210kWと、車格に対して特に不自由は感じないだろう。内装には、23個のドルビーパノラマスピーカーとARの大画面パネルを備えているほか、クラスで唯一の後部座席の電動角度調節がある。渋滞アシスト、自動運転アシストなど、安全面での装備も充実している。

NIO ES6(上海モーターショー2023)NIO ES6(上海モーターショー2023)

ET7はイヤーモデルが発表された。先代より15項目の更新があり、販売価格は45.8万元~53.6万元(916万円~1072万円、1元=20円換算)と据え置き。モーターショー会場では予約販売の手続きを開始するほどであった(会場内スタッフによれば、5月中旬から納車が始まる予定とのこと)。アップグレードされた装備の特徴は、独自開発したスマートコントローラーを搭載し、操作性を両立させたパーキングアシスト、快適性を重視したシャシー制御機能などが装備されている。

NIO ET7(上海モーターショー2023)NIO ET7(上海モーターショー2023)

NIOが先行させている「電池リースサービス*」(BaaS、Battery-as-a-Service)については、EC7とES8の技術発表の中で説明があった。BaaSを利用する場合の販売価格は、EC7が41万8000元~45万元(836万円~900万円)、ES8が45万8000元~51万元(916万円~1020万円)である(利用しない場合はEC7が48万8000~57万8000元、ES8が52万8000~63万8000元)。月額使用料はいずれのモデルも980元(1万9600円)と1680元(3万3600円)の2種類から選択できる。なお、EC7、ES8はともに、前後のモーター最大出力はそれぞれ180kW / 300 kWで、総最大出力は480kW。ピークトルクは850N・mで、0-100m加速は3.8秒、航続距離は490~940kmとなっている。

* NIO BaaSユーザーは車体の購入価格から7万元が割引となり、バッテリーの交換やアップグレードが利用可能なサブスクリプションサービスを利用することができる。

NIO EC7(上海モーターショー2023)NIO EC7(上海モーターショー2023)NIO ES8(上海モーターショー2023)NIO ES8(上海モーターショー2023)

このほか、NIOはスポーツタイプのBEVを展示し、ブランドグッズ(ライフスタイル訴求)のコーナーなども設置しているが、今回は市販車が多く展示され、今年の車両販売を促す契機を探っているようだった。

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