新設「BEVファクトリー」が開発、トヨタの変化を体現するクルマに
(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
2023年10月、東京モーターショーが「ジャパンモビリティショー2023」として生まれ変わり開催される。そのジャパンモビリティショーで、トヨタが次世代BEV(Battery Electric Vehicle:電気自動車)のコンセプトモデルを公開することになった。2023年3月期決算説明会の中で、トヨタ経営陣が明らかにした。
これまでの東京モーターショーは基本的に自動車産業界のイベントとして開催されてきたが、ジャパンモビリティショーはその枠組みを超えて、多様なモビリティという発想のもと、IT業界など自動車以外の産業界との連携を深めて初めて実施される国内最大級のモビリティイベントとなる。
そこで披露される、トヨタが「次世代BEV」と呼ぶクルマは一体どんなスタイルで、またどんな機能を備えているのか? トヨタのこれまでのイベントや記者会見などから、その姿を探ってみたい。
報道陣の度肝を抜いた「BEV戦略説明会」
ここ数年のトヨタBEV関連の動きの中で、ユーザーやメディアに最も大きなインパクトを与えたのは、2021年12月14日に東京江東区の展示ショールーム「メガウェブ(MegaWeb)」(現在は閉館)で開催した「BEV戦略説明会」だろう。
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