ミランとユヴェントスが対戦した [写真]=Getty Images
セリエA第31節が7日に行われ、7位ミランと首位ユヴェントスが対戦した。
リーグ再開後、ミランは3勝1分、ユヴェントスは4連勝中と好調のチーム同士による伝統の一戦が実現。試合前には、先日91歳で亡くなった映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネさんを追悼するセレモニーが行われた。
ボールを握るユヴェントスに対して、ミランは集中した守りを披露する。試合の均衡が崩れる気配の見えないなか、両チームに好機が訪れたのは前半アディショナルタイム2分。まずはユヴェントスがチャンスを迎える。ダニーロ、フェデリコ・ベルナルデスキと繋いで、最後はゴンサロ・イグアインが反転からシュートを放ったが、相手DFにブロックされネットを揺らすことはできなかった。その直後には、ミランに決定機。ルーカス・パケタのスルーパスから抜け出したズラタン・イブラヒモヴィッチが相手GKの1対1を制したが、オフサイドでゴールは認められず。試合はスコアレスで折り返した。
試合のスコアが動いたのは後半開始早々の47分、ユヴェントスが先制に成功する。中盤でボールをカットしたアドリアン・ラビオは、巧みなドリブルで自らファイナルサードまでボールを運ぶ。そのままエリアの外から左足を振ると、シュートはゴール右上隅に吸い込まれた。ラビオにとっては、ユヴェントス加入後初得点となった。
ユヴェントスは53分に追加点を獲得する。フアン・クアドラードからのロングフィードに対し、ミランは2人のDFのポジションが重なり処理に失敗。すかさずクリスティアーノ・ロナウドがボールを回収し、しっかりとネットを揺らした。しかし59分、ユヴェントスはVARのレビューによってDFレオナルド・ボヌッチがエリア内でのハンドを取られ、PK献上。このPKをズラタン・イブラヒモヴィッチに決められ、点差は再び1点に。
さらに66分、ミランは敵陣深い位置で細かくパスを繋ぐと、最後はフランク・ケシエがフィニッシュ。ボールは相手DFにも当たってゴールに吸い込まれた。さらに67分、途中出場のラファエル・レオンがルーズボールを回収し、エリア内で右足を振り抜く。これもブロックに入ったユヴェントスのDFに当たってコースが変わり、ゴール左下隅に流れ込んだ。なおユヴェントスにとっては、リーグ戦で5分間に3失点を喫するのは2013年10月のフィオレンティーナ戦以来の出来事となる。
そして80分、アレックス・サンドロの中途半端なサイドチェンジをジャンモコ・ボナヴェントゥーラがカットし、アンテ・レビッチのゴールをお膳立て。今年に入ってから止まらないクロアチア人ストライカーは、今季リーグ戦の得点を2桁に乗せた。
後半アディショナルタイム3分にはC・ロナウドがネットを揺らしたが、これはオフサイドで認められず。試合はこのまま終了し、勝利したミランは暫定5位に浮上した。一方で、ユヴェントスは今節敗れた2位ラツィオとの勝ち点差「7」を広げることに失敗した。次節は、ミランは12日にナポリと、ユヴェントスは11日にアタランタと対戦する。
【得点者】
0-1 47分 アドリアン・ラビオ(ユヴェントス)
0-2 53分 クリスティアーノ・ロナウド(ユヴェントス)
1-2 62分 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ミラン)
2-2 66分 フランク・ケシエ(ミラン)
3-2 67分 ラファエル・レオン(ミラン)
4-2 80分 アンテ・レビッチ(ミラン)
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July 08, 2020 at 09:44AM
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