ピーター・ボウズ、BBCニュース、ロサンゼルス
米ミネソタ州ミネアポリスで昨年5月に黒人男性ジョージ・フロイドさん(当時46)を死に至らせたとして有罪評決を受けた、白人の元警官デレク・ショーヴィン被告(45)は4日、弁護団を通じて新しい裁判を要求した。ショーヴィン被告は第2級殺人、第3級殺人、故殺の3つの罪状で、いずれも有罪となった。
元警官の弁護団は、検察や陪審による問題行動があり、被告は公平な審理が受けられなかったとして、審理のやり直しを裁判所に求めた。
エリック・ネルソン弁護士は、公判前と公判中の世間の注目や報道などが「あまりに決めつけに満ちたもの」だったため、「審理手続きに構造的な欠陥」があり、公平な審理が実現しなかったとも主張している。
弁護士はさらに、裁判官による複数の間違いや、検察による問題行動や証人への威圧などがあったとしている。
その動画は拡散され、人種差別や警察の過剰な実力行使に対する抗議が、世界各地で沸き上がった。
アメリカで職務中の警官の行動について有罪評決が出ることはきわめて珍しく、長い人種問題の歴史をかかえるアメリカでは大勢が画期的な判例になると有罪評決を歓迎した。
被告への量刑言い渡しは来月の予定。最長40年の禁錮刑を言い渡される可能性がある。
(編注:BBC.jpでは事件当初から、元警官の同僚警官たちの発音をもとに元警官の姓を「チョーヴィン」と表記していましたが、担当弁護士が本人に向かって「ショーヴィン」に近い発音をするのを確認し、「ショーヴィン」という表記に変更しました)
からの記事と詳細 ( フロイドさん殺害で有罪の元警官、新しい裁判を要求 - BBCニュース )
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