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「日経クロステック EXPO 2021」では2021年10月22日に「デジタルモーターショー 自動車ジャーナリスト座談会」と題したパネルディスカッションを開催した。21年の開催が予定されていた「東京モーターショー」は新型コロナウイルス禍の影響により中止となったが、実際に開催されていたらどのような内容だったのか。自動車ジャーナリストの岡崎五朗氏、桃田健史氏、鶴原吉郎氏が「妄想」しつつ、話題は日本自動車メーカーの未来に及んだ。
司会進行役の鶴原氏による「東京モーターショーが開催されていたとしたらテーマは何だったか」との質問に対し、岡崎氏は「電気自動車(EV)祭りだったのではないか」と予想した。一方で桃田氏は「前回が『自動車メーカーからモビリティカンパニーへ』と語っていたので、今回はもう少し具現化していたのではないか」とみる。
岡崎氏も呼応し「前回は車メーカーではない企業が60社ほど集まって『FUTURE EXPO』という展示があった。それ自体の完成度はまだ高くなかったが、次は各社がしっかりと準備し、面白いものを出したのではないかという期待はあった」と話す。
3人がそれぞれ予想や期待を話した。
トヨタ自動車について、桃田氏は「一般の人が一番見たいのは日本版のハイエース300系」と話して「現実感」のある展示を希望した。
「(一般の来場者は)EVであれ、ハイブリッド車(HEV)であれ、SUV(多目的スポーツ車)であれ、すぐに使えて、楽しくて、かっこいい車がみたい。そんなお客さんの期待に応える現実的な車と、カーボンニュートラルのような将来を見据えた車というバランス感のある展示を期待したい」(桃田氏)。
「それが本来のモーターショーだったはずだ。大上段に構えた未来的なコンセプトカー中心になっていくのが1990年代から2000年にかけて。それが行き詰まって『モビリティー』になり、前回のトヨタは市販車を一切ブースに置かなかった。いつ出てくるのか、本当に出てくるのか分からないコンセプトカーよりも、リアルの世界を私も見たい」(岡崎氏)。
鶴原氏が「トヨタ初の量産EV『bZ4X』を楽しみにする人もいるのでは」と話を振ると、岡崎氏は「EVになったからといって一般のユーザーが熱狂するようなことはないと思う」と語った。
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