前編で紹介した「ハトヤホテル」旅の計画が始まったとき、CMをくちずさみながらハトヤでやりたいことをイメージしていた。
海底温泉に入り、ハトが飛ぶディナーショーが観たい。三段逆スライド方式ってなんだろう? 私たちが思い描いていたこれらハトヤのイメージは、実はすべて「サンハトヤ」の方だった。
ハトヤホテルの3代目が海沿いに、姉妹ホテルサンハトヤを創業したのは1975年。
タイやアジなど伊豆の魚と一緒に、2匹のウミガメが悠々と泳ぐ海底温泉。夕食に舌鼓を打ちながら観るディナーショー。三段逆スライド方式とは、釣り堀で釣り上げた魚が多いほど3段階で安くなるシステムのことだった。これらはすべてサンハトヤの方だったと知ると、毎日サンハトヤへの思いを募らせた。
「ハトが飛ぶディナーショーを見るべく「サンハトヤ」へ!
次の年、サンハトヤを訪れる機会に恵まれると、ハトヤホテルのときと同様、期待に胸弾ませながら伊東へと向かった。
サンハトヤは、ハトヤホテルに比べ新しいとはいえ、建てられたのは昭和時代だ。ハトヤホテルのように華やかで上品な雰囲気が、いたるところに残されている。
幾何学模様に配列された照明、美しいカーブを描く螺旋階段、鏡の壁にも照明が光り、反射でさらに明るく豪華に見える。
からの記事と詳細 ( 《めくるめくハトヤの世界》ハトが飛び交うディナーショーに大感激! 華やか、上品、そしてレトロ…不朽の“懐かしホテル”を徹底ルポ - 文春オンライン )
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