2019年12月08日15時51分
【ソウル、ニューヨーク時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国防科学院報道官は8日、北西部・東倉里にある「西海衛星発射場」で7日午後に「非常に重大な実験が行われた」と発表した。実験の詳細には触れていないが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に使われるエンジン燃焼実験の可能性があり、米国などとの緊張が高まりそうだ。
北朝鮮大使、非核化「交渉テーブルにない」 期限迫り、米をけん制
報道官は今回の実験について、「成功的な結果」を朝鮮労働党中央委員会に報告したと指摘。「遠からず(北朝鮮の)戦略的地位をもう一度変化させる上で重要な作用をするだろう」と主張し、ミサイル技術の強化を示唆した。
米メディアは5日、同日撮影された衛星画像の分析から、北朝鮮が西海衛星発射場でICBM用のエンジン燃焼実験の再開を準備している可能性があると報じていた。
一方、北朝鮮の金星国連大使は7日、声明を発表し、「米国と今、長い協議を行う必要はない。非核化は既に交渉のテーブルから下ろされた」と非核化交渉中断を主張。米国の求める「持続的で実質的な対話」についても、「内政課題のために朝米対話を利用する時間稼ぎの策略」と非難した。
2019-12-08 06:51:00Z
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