メルセデスベンツは、スイスで3月に開催されるジュネーブモーターショー2020において、改良新型『Eクラス』を初公開すると発表した。
現行Eクラスは10世代目モデルで、2016年に発表された。Eクラスは、そのルーツとなった1946年の『170V』以来、累計1400万台以上が販売されており、メルセデスベンツの歴史の中で、最も売れているモデルシリーズになる。
現行Eクラスは、純粋かつ感動的なデザインと、独創的で高品質なインテリアを追求している。また、最新の先進運転支援システム(ADAS)など、イノベーションも数多く導入された。現在までに、世界中の100万人以上の顧客に納車されている。
PHVのラインナップを7車種に拡大
パワートレインの電動化をさらに進める。新開発の直列エンジンを搭載し、4WDの「4MATIC」とステーションワゴンも含めて、プラグインハイブリッド車(PHV)のラインナップを7車種に拡大する。
また、米国市場向けに、初のPHVも導入される予定。なお、改良新型Eクラスは2020年夏、セダンとワゴンのステーションワゴンが、欧州で発売される計画だ。
最新の交通情報を元に速度を自動調整
新世代の先進運転支援システム(ADAS)が搭載される。たとえば、部分自動運転が可能な「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」には、ルートベースの速度調整機能が備わる。最新の交通情報を元に、ドライバーが渋滞に気付く前に、前方の低速車両を認識して対応する。渋滞が検出された場合、「ディストロニック」は速度を自動的に減速する。
さらに、「アクティブテールバックアシスト」も採用し、ドライバーが車線を維持し、より安全に走行できるよう支援する。このほか、「アクティブステアリングアシスト」も導入。クロストラフィック機能を備えた「アクティブブレーキアシスト」は、右折時に対向車と衝突する危険がある場合、ブレーキをかけることができる。
出口警告付き「アクティブブラインドスポットアシスト」は、自転車など他の道路利用者との衝突のリスクを低減する。停止時に車両の死角をモニターし、ドアを開ける時に、後方から自動車やオートバイ、自転車が近づいていることをドライバーに警告する機能も備えている。
360度カメラ付きパーキングパッケージは、車両のボディサイド全体をモニターする新機能を搭載。カメラが捉えた車両の側面の様子を、見やすく表示することにより、縁石やガレージの壁などの障害物との接触を防止する。
タッチスクリーンをスワイプで制御可能に
インテリアは、コネクティビティがさらに引き上げられる。タッチコントロールは、タッチスクリーンの表面をスワイプすることによる制御が可能になる。新デザインのステアリングホイールも採用された。
大型ディスプレイ画面は、2つの10.25インチモニターが標準装備される。最新の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)も導入され、「ハイ、メルセデス」と呼びかければ、音声アシストが起動する。
インテリアアシストは、さまざまな快適装備やMBUXが、直感的かつ自然に操作できる。「ENERGIZING COACH」による「ENERGIZINGコンフォートコントロール」も採用する。大気汚染が深刻な巨大都市向けに、新開発の大気質インジケータ機能も装備される。
メルセデスベンツ車でのさまざまな体験を向上させるために開発されたオンラインサービスの「メルセデス・ミー」には、「メルセデスベンツ・アーバンガード」が導入される。これは、駐車中の車両を全方位からモニターするものだ。万一の衝突による損傷の警告、盗難防止の警告、 盗難の被害に遭った場合の追跡機能などが備わる。キーが紛失または盗難にあった場合に、スマートフォンで車両キーを無効にすることもできる、としている。
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February 25, 2020 at 01:30PM
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