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Saturday, June 26, 2021

日本新連発で牽引 三浦龍司は五輪で「サンショー」PR - 朝日新聞デジタル

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辻隆徳

 陸上の日本選手権第3日は26日、大阪・ヤンマースタジアム長居であり、男子3000メートル障害で、三浦龍司(順大)が8分15秒99の日本新記録で優勝した。

 並の選手なら動揺するアクシデントも、男子3000メートル障害の三浦龍司(順大)は意に介さない。

 ラスト1周になる直前の6回目の水濠(すいごう)。先頭を走っていた三浦が足を滑らせて転倒した。その間に後続の山口浩勢(愛三工業)と青木涼真(ホンダ)に抜かれた。

 「一瞬、(頭が)真っ白になった」。三浦はそう振り返るが、その言葉と裏腹の立ち直り方だった。すぐに立ち上がり、瞬く間に2人を抜き返す。終わってみれば、記録は8分15秒99。自身が5月の五輪テスト大会でマークした日本記録を1秒47も更新。あっさりと五輪代表をつかんだ。

 「サンショー」と呼ばれる同種目は、陸上経験者でも名前こそ知れど、ほとんどの人が経験したことがない種目。その適性を見いだしたのは、三浦が小中時代に所属した島根県浜田市の陸上教室「浜田JAS」の上ケ迫(かみがさこ)定夫さん(67)だ。教室では「子どもの選択肢を広げてあげることが大事」と、全員が走ることはもちろん、跳躍や投てき、そして、ハードルを跳ぶ練習をやる。上ケ迫さんはその中で三浦のハードリングのうまさを見抜き、勧めた。19歳にして駅伝界の新星でありながら、この種目の第一人者にもなった。

 この日も三浦から「マイナー」という言葉が出てきた。ただ、山口と青木も五輪参加標準記録を突破し、三浦に引っ張られるように競技全体のレベルも上がりつつある。

 五輪では、そのサンショーが陸上種目の先陣を切る。三浦は「(8分)10秒(台)前半で決勝に進み、自分の走りでもっと種目を認知してもらいたい」。大舞台では、この種目の「PR役」も務めながら走る。(辻隆徳)

 男子3000メートル障害2位・山口浩勢(愛三工業) 「いざ代表に内定すると、もう五輪のレースのイメージをしている。(代表内定は)もっと感動するかと思ったが、その感情は一瞬で過ぎていった」

 男子3000メートル障害3位・青木涼真(ホンダ) 「三浦君のような若い才能が入ってきて、競技が活性化してきた。自分もこの流れに乗れたのがよかった」

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