<英エリザベス女王主催のレセプションで英仏の首脳らがトランプの陰口を叩いているかような映像が流出していた>
ロンドンで開かれたNATO首脳会議に出席していたドナルド・トランプ米大統領は12月4日、会議の閉幕後に予定していた記者会見を突如キャンセルして帰国した。前日の3日夜には、NATOの首脳らがトランプを揶揄しているような場面を捉えた映像が流出したばかりだった。
トランプのスタッフは、会見中止の理由を明らかにしていない。
トランプは4日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相との会談の中で、予定を切り上げて帰国する考えを示唆。記者団に対して「記者会見はもう十分に行ったと思う。会議の閉幕後はおそらくそのまま帰国する」と語った。
NATO首脳会議は3日と4日の2日間にわたって開催された。トランプがフランスのエマニュエル・マクロン大統領やカナダのジャスティン・トルドー首相を批判し合う場面もあり、波乱に満ちた2日間となった。
「裏表のある男」と憤慨
なかでも各国メディアの好奇心を引き付けたのは、3日夜にバッキンガム宮殿で催されたレセプションだ。この時、トルドーとマクロン、イギリスのボリス・ジョンソン首相とオランダのマーク・ルッテ首相の4人が立ち話をしながらトランプをジョークのネタにする場面がカメラに捉えられ、その映像が流出したのだ。
カナダの国営放送CBCが報じたこの映像には、4人の首脳がトランプをネタにして、マクロンがレセプションに遅刻したのはトランプが長々と会見を行ったせいだと話す様子が映っていた。なかでもいちばん楽しそうにしていたトルドーは、トランプが延々と話し続けるので側近たちは唖然とし「あんぐり口を開いていた」と語っていた。
首脳の立ち話。真ん中の4人が左からルッテ首相、トルドー首相、後ろ姿のマクロン大統領、横向きのジョンソン首相This happens at every NATO summit with Trump. Every G7. Every G20. The US President is mocked by US allies behind his back. pic.twitter.com/FWncEM7jVs
— ian bremmer (@ianbremmer) 2019年12月4日
この映像について記者団から4日に質問を受けたトランプは、トルドーを「裏表のある男だ」と批判。「とてもいい男だとは思う」としつつも、NATO加盟国が2024年までに国防費をGDPの2%以上に増やすという目標について「私は、カナダがその2%を支出していない事実を突きつけた。それが気に入らなかったのだろう」と語った。
一方トルドーは、彼らが話していたのはトランプの記者会見が長いことではなく、次のG7首脳会議はアメリカのキャンプデービッドだ、とトランプが発表したことについてだったと説明した。トランプ側近も初耳のように驚いていた、という意味で、トランプの陰口を叩いていたわけではない......。
<参考記事>【写真特集】ポルノ女優から受付嬢まで、トランプの性スキャンダルを告発した美女たち
<参考記事>カナダのトルドー首相、西側代表としてトランプを攻撃 返ってきたのは八つ当たり
2019-12-05 06:50:00Z
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